海外や国内で次々と会議やフォーラムに参加する機会があることはすばらしいこどです。パネリストとして、いろいろな分野の専門家といろ議論をすることも、モデレーターとして、パネリストの多様な意見を自分なりに理解し、質問やコメントをしながら、刺激的な建設的な議論を進めて、聞いている方々、パネリスト両方に「来て、やって良かった、価値があった」と思っていただくのは、誰にでも与えられる機会、経験ではないので、私はとても幸運だと思います。 こうした会合では初めての方々にお目にかかることも多いので、こうした出会いやネットワークはとても貴重です。 

 

 同時に、こうした会議の間、ある程度のエネルギーを維持して、パネリストやモデレーター、また参加者として質疑応答に積極的に参加するためには、かなりのエネルギーと集中心が必要です。会議の間は、興奮しているし、アドレナリンが出ているため、気力もエネルギーも維持できますが、終わった後30分位すると、どっと疲れが出ることもあります。 

 こういう場合、電車で帰る時に、私がリラックスするためにする方法のひとつが、iPODにいれた音楽を聴くことです。聴く音楽にはいろいろありますが、最近よく聴いているのは、深緑夏代さんの「現在、わたしは」というアルバム(その中でも「歌:この不思議なるもの」)です。 

 深緑さんは、シャンソン界のすごい人です。ずっと以前からお名前は知っていたのですが(私は以前、越路吹雪さんー深緑さんは越路さんと宝塚時代一緒だったーが大好きで、日生劇場で開かれるロング・リサイタルー浅利慶太さんが演出していましたーは、最初の日に電話をかけて、すぐ売り切れてしまうチケットを必死で手にいれ、毎回いっていました)、実際にコンサートで生の深緑さんを見たのは、今年の5月が初めてです。

 

 私の尊敬する聖路加病院の日野原重明先生が中心になって活動していらっしゃるホスピスの活動のために、チャリティ・コンサートが5月に開かれます。私はこのチャリティ・コンサートに毎年いっているのですが、今年は、そのゲストとして深緑夏代さんが出演されました。深緑さんは5曲くらいシャンソンを歌ったのですが、何しろ、その存在感、ユーモアのセンスがあり自然体でありながら、歌の力強い点にすっかり圧倒されてしまいました。さらに、深緑さんが80歳以上であるということを知ってびっくりしてしまいました。普通80歳以上というとそれほどパワーがないと思ってしまいますが、何しろそのパワーがすごかったので、さらに、尊敬の念が増しました。(というより、物理的な年齢と存在感、パワーは関係ないということですが) 早速ウェブサイトで深緑さんのことを調べて、メールを送り、手紙を出し(返事をいただいてさらに舞い上がりました)、それから「追っかけ」をやっています。ちょうどシャンソンの主要イベントであるパリ祭が7月にあり、深緑さんが出演するコンサートがいくつかあったので、切符を手にいれ、それに行き、同時にCDを買いました。

 そして、CDのなかで一番好きな「現在、わたしは」という3枚組みアルバムをiPODにいれているわけです。

 会議の後で疲れた時、この好きな音楽を聴いていると、また元気になります。深緑さんの歌詞のすばらしさについては、また書きますが、その歌を聴いているだけで、エネルギーがもらえ、元気を取り戻します。音楽の力、歌っている人のエネルギー、生命力はすばらしいと実感します。