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先週土曜日3月1日に特別講演をした時、私は世界がいかにもろいか、そして電光石火のスピードで進んでいるか、という話をしました。For English=> 10年前と今を比べ、アテネ・オリンピックやウクライナのオレンジ革命、EUの拡大などが10年前だったことを紹介しました。

それから3日のうちに、ソチ・オリンピックを無事終えたロシアは、親ロシアのクリミアにロシア軍を派遣して、この地域をおさえています。欧米諸国や国連が非難していますが、報道を見る限り、いずれも外交的な手段以外にはあまり良い戦略がないようです。

こうしてみるといかに世界の力関係のバランスがもろいものなのか、そして大きな変化があっという間に起こるのか、を痛感せざるを得ません。21世紀ヨーロッパ最大の危機、冷戦復活か?といっている人もいるようです。

日本にいると、遠くの出来事だからあまり関係ない、と思われるかもしれませんが、世界はhyper-connectedですから、私たちの生活にもいろいろな側面でかなり影響がある可能性が高いです。

ソチ・オリンピックの前から欧米の英語のニュースを聞いていると、キエフの各種の活動がオリンピックに関連づけて報道されていることが多かったので、私自身、最初はあまり意味がわからず、何かなと思って聞いていたことを思い出します。日本ではこうした形での報道がほとんどなかったと記憶しているからです。

欧米のニュースでは、あまり毎日キエフの状況が報道されるので、なるほどそういうことなのか、とソチ・オリンピックを背景にしたキエフの位置付けが何となくわかってきたのですが、それから数日後、世界は大きく変わったのです。

こう考えると、多様な情報源を持つこと(ヨーロッパと米国の間でも報道の仕方やトーンがかなり違っていたので)や広い視野からものを見ることがどれだけ重要か、を痛感します。また世界の力関係の脆弱性、変化のスピードもわかっていたつもりですが、いざこうして起こってみると、その衝撃は思った以上に大きいです。

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