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連休は、読みたいと思っていた本を少し読む余裕があって、とても楽しい思いをしました。読んだのは、将棋の関連の本で、「先を読む頭脳」(羽生善治、伊藤毅志、松原仁)と「永世竜王への軌跡」(渡辺明)です。「先を読む。。。」のほうは実は別の本を探していて、たまたまこれを見つけて買ったのですが、とても興味深く、どんどん引き込まれてしまいました。

「永世竜王。。」は渡辺明さんのブログにいろいろ書いてあったので、読みたいなあと思っていたものです。知のオープン化に対して、心のオープン化という形容に心をひかれて買いました。将棋の部分はわからないのですが、こういうことを考えながらさしているのか、とわからないながらも、興味を持ちました。

「先を読む。。」で特に私が興味深いと思ったのは、子供のころに「集中」を経験することの重要性、「体で習う」こと、「ひとつの問題をいろいろな形で表現できると問題解決に有効」であること、「流れ」という概念で局面をとらえること、「言語化」の重要性などです。

ひとつの問題をいろいろな形で表現できるというのは、たとえばビジュアルや音も含まれると思いますが、こうしたいろいろな感覚を用いて問題を表現して、新しいアイディアを出そうとするのが、グラフィックを使ったブレーンストーミングや音楽を駆使したワークショップなどにつながっているのではないか、と思いました。

「言語化」については、最近「言葉の力」を痛感していることからも、とても興味深く読みました。最近の茂木健一郎さんの英語ブログにも指揮者の佐渡裕さんの「指揮している時の沈黙」と「言語化」のTransformationが出ていて、興味をひかれました。

もうひとつ、「継続力」も「先を読む。。」では私が思っていたのと少し違うニュアンスで語られていました。羽生さんの「決断力」などでは、ひとつのことを何年も情熱を持って、好奇心を失わず、続けていける力として「継続力」が使われているように思っていました。しかし、「先を読む。。」では難しくてどう指して良いかわからない場面で何時間も考え続けることができる力も「継続力」としているようでした。いずれも大事なのですが、後者の継続力は、少し幅を広げて考えると、頭のどこかで、ある問題をずっと考え続けていることができる力とも思われます。私は「常に頭がアラートー覚めているー状態だと、別のものを見たり、刺激を受けたりした時に、リンクができて、思いもかけないアイディアが出ることがある」と思っています。これもある意味では「継続力」のひとつなのかなあと感じました。

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コメント

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  • コメント (2)

    • Ashihara
    • 2009年 9月 30日

    石倉先生がコラムで紹介されてから、ずっと「心のオープン化」が心に引っかかっています。表現する側も、受け入れる側も心がオープンになればそこに共感が生まれ、別の人生の疑似体験ができるようにさえ思います。将棋には全く興味なかったのですが、この本は読んでみたくなりました。

    • yishikura
    • 2009年 10月 04日

    Ashihara さん、コメントありがとうございます。渡辺明さんがいろいろ書いているのは、とても興味深いと思います。新しいタイプのプロフェッショナルという感じですね。

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