この間日経新聞に書いた「経済教室」に対して、一番コメントや問い合わせが多かった・聞かれたのはグローバル・ニッチについてでした。この言葉を使うのが良いか、と幾分考えたのですが、以下のような意味をこめたものです。ニッチというと小さいというイメージがありますが、ここで一番言いたいのは、世界を今までのような枠組み(国、地域、高度経済の国、開発途上の国)ではなく、まず世界全体を見て、どこの国や地域でも意味があるように横に切ってみようというのがグローバル・ニッチです。 こう考えていて、ひとつの(といっても一回だけでなく、何度かこうした経験をしました)経験を思い出しました。それは初対面の人でもどこかであったような気がする人のことです。何となく以前あったような親しみを覚え、会合の後でもそれが頭から離れないようなことがありました。誰かに似ていると思うのですが、お互いにあったのは初めてなので、なぜ「前にあったような気がするのだろう」と考えていたら、ふと「友人に似ている! 」ことに気がついたことがありました。私にとても印象深かったのは、米国の大学に留学していた時にあった友人です。誰かに似ているなあ、どこかであったような気がするなあ?と一生懸命思い出そうとしたのですが、なかなか糸口が得られない。そうしているうちに、ある日突然、日本のある友人にとても感じが似ていることがわかりました。 これも国籍や場所を超えた共通項という点では、「グローバル・ニッチ」だと思います。