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昨日夜、ICSのKnowledge Forumに参加している企業3社の方々と1時間ずつのカウンセリングをしました。各企業の方々がテーマを持ってこられて、いろいろお話をするのですが、私にもとても学ぶ点、考えることの多いセッションになりました。(さすがに3時間ぶっつづけでやったので、終わってからがっくり疲れましたが。。)

個々の企業の課題につぃては守秘義務があるので外に出すことはできませんが、一般的な質問として、私が考えさせられたものに 1)日本企業は本当にグローバル企業になれるのか 2)リーダーに何が必要か、リーダーになるために何をすべきか、などがありました。

1)のテーマはかなり考えさせられるものでした。世界で事業を展開しているということだけではグローバル企業とは言えないし、実際、「グローバル企業とは」という定義だけで多数の本が書かれています。これだけ世界がInterconnectedになっていく中、多分組織をつくっている人材がグローバル化していない(国籍、経験など)ことがまず多くの日本企業に見られる課題だと思いました。また欧米だけではなく、アジア、アフリカ、中南米などこれから成長する地域における現場感覚がない、世界各地でいろいろなことを「実践した」経験がないことが課題だとも感じました。そういっているうちに、私自身も、今世界の成長を担っているアジアには住んだことがないし、現場を知っているわけでもないことに、自分でも愕然としてしまいました。

2)については、厳しい意思決定ができるかどうか、また「教養」を持っているか、がとても大事だと思います。大きな厳しい意思決定を突然するのは難しいので、若い時から、小さな組織単位で、意思決定をして、その結果に対して、責任をもつ経験をする、そうした状況を求めることが不可欠だと思います。特に今は課題が複雑ですから、すべての人に良い意思決定はそもそもできないし、そうしようとすると問題の先送りになってしまいます。こうした状況の中で、反対する人がいようとも、意思決定をすることこそリーダーの役割だと思います。

教養については、国際会議などに行くと、各国のリーダーの教養の深さ(と自分自身の教養の不足)をつくづく感じます。仕事の話しか話題がないのではあまりに貧しいと思うことがあります。そう考えると、もっと若い時にたくさん本を読んでおけばよかったとか、文化についてもいろいろやってみれば良かったと思いますが、始めるのはいつからでも遅くはないと思います。

現場を知る、実践体験を持つ、同時に教養を深めるとなると、時間の使い方を考える、体力をつけるなどのインフラ?も必要です。

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コメント

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  • コメント (2)

    • 山崎 洋
    • 2010年 4月 01日

    はじめまして。いつも興味深く石倉先生のブログを拝見しております。
    さて、人材がグローバル化していない課題は共感する一方で、”(部署から)出せない・出さない”という人事があり、企業内外の人材の流動化も、まだ進んでいるとは思えません。(例えば、退職した人が他社を経験して、また戻ってきた人数がHRのKPI・・など聞いたことがありません)
    また、人件費はコスト・投資の両面から評価されるべきですが、残念ながら、コスト優先であるため、極論かもしれませんが、”人事は流行に従う”という風潮にあると思えます。
    他方、個人に目を向ければ、企業人・家庭人・地域人といった企業内だけでない各々の役割があります。
    個人が持つ役割と企業における人材をどうバランスさせていくかが、多様化のあり方といえると思います。
    従いまして、人材のグローバル化は企業のみでなく、個人の想いや家族との調和を個人と企業がバランスできるかにあると思われます。
    加えて、企業のリーダーにとっては、IFRSの導入などによって、今までは規則に従順であればよかった企業会計でさえも、どこまでを注記に記載するかなど”意思決定”をしなければなりません。
    成果=結果の勘違いから、成果=明瞭なプロセス+結果に変わろうとする時代のリーダーに求められるものは、先生の最後の締めくくりの言葉なんでしょうね。

    • yishikura
    • 2010年 4月 02日

    山崎さん、石倉です。コメントありがとうございます。そうですね。国境だけでなく、多様化はいろいろな所で考えられますね。退職してかえってきた人がHRのKPIというのはとても興味深いと思いました。
    どうしても短期的なもの、身近なものだけに目が向いてしまいますが、そこで一歩退いて大きな絵(家族、地域など)を見る、過去を振り返りつつ(歴史を知りつつ)斬新なことをする、というチャレンジだと思います。難しいですが、最初からあきらめていたのでは何事も始まらないので、少しずつでもやってみましょう。

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