St. Gallen Symposiumの第一目は、全体会議のPlenaryーOpening, Welcomeなどの挨拶、短いKey Noteスピーチの後、3人のEntrepreneurによるパネルがありました。エジプト、スウェーデン、日本と多様な経歴の3人がなぜ起業したか、どんなことがあったか、などを話し、とても興味深いものでした。特にスェーデンのChristian von Koenigsegg氏のスポーツカーが何しろ好き!という動機と比較して、エジプトのShafik Gabr氏、日本の三木谷さんの話はかなり分析的でビジネスとしてかなり考えてあるという印象を持ちました。

Plenary を聞いていても、機転のきくコメント、ユーモアのセンスあふれたちょっとした意見は、いつも感じますが、教養、余裕などの重要性を再認識させてくれます。うまいことをいうなあ!と思うことが多々あり、いつかこうしたセンスがあるコメントが自然にできるようになりたいと思います。

その後、BBCのPeter Dayが司会したGlobal Debateがありましたが、これはシンポジウムに来ている学生向けに、「Choose your future. どんな仕事をしたらよいか」というテーマでそうそうたるメンバーがDebateをして、学生からの質問を受けるものでした。これはBBCラジオで5月半ばに放送される予定ですが、今年初めての試みとして、民間か政府か、社会起業家か、大企業か、スタートアップか、などいろいろな見解が対照的でとても興味深いものでした。意見の対立を表面に出して議論を戦わすことの醍醐味とパネリストのシャープさを感じさせるものでした。こうした場で、持論を展開する練習をたくさんすると良いと思いました。

ランチの後、私がModeratorをしたWorksessionがありました。三木谷浩史さんがスピーカーで、楽天のこれまでの展開やこれからやろうとしていることを10分程度で紹介し、その後、私が少しきっかけになる質問をした後、質疑応答に移りました。

三木谷さんは10年近く前、まだ楽天が非常に有名になる前に、イノベーションライブのゲストにおよびして話を聞いたことがあるのですが、その頃から大きな発展をしていること、何にもまして実績がすばらしいことに感心しました。元のコンセプト(これは以前インタビューした時に聞いたことを思い出しました)やビジネスモデルの進化を私自身忘れたり、追っていなかったことが良くわかりました。多くの質問が出て興味深い話がたくさんありました。中でもグローバル企業になることがこれからの大きな課題、そのために実行していることなど、がとても興味深いと思いました。

その場にいた40人近くの人たちの中で、楽天を知っていた人は(日本人を除くと)3人位だったのですが、これだけ興味深い話を聞いたので、セッションの終わりに、「これからは楽天を世界に知ってもらうセールスマンになってくださることを期待しています」と私がコメントして終わりました。 終わった後、三木谷さんは多くの若い人たちに囲まれていました。

もうひとつのWork Sessionは中国とアフリカというテーマでこれも興味深いものでした。(こちらは参加者で出席しただけ)。ヨーロッパの学生?からかなり意見やコメントが中国のスピーカーにされていました。こうしたコメントを聞いていると、中国やアフリカがどうヨーロッパでは捉えれているのか、垣間見ることができます。

その後、またPlenaryセッションで、「公開企業と非公開の同族企業」というセッションがありましたが、こちらもいろいろな意見が出て、とても興味深いものでした。こうした見方、立場、意見の違いを対照して見せているのは、このシンポジウムの主役である若い学生にとってとても有意義だと感じました。その後、今日のChairであったLord Griffithsのまとめで一日が終わり、ディナーの場に移りました。

ディナーは100years of Swiss Aviationというテーマでバンドも入り、なかなか楽しいものでしたが、終わったのが11時半を過ぎていたので、さすがに途中で(ワインを飲んだこともあり)、かなり疲れました。こうしたシンポジウムは体力、気力、集中力が続くことが必要条件です。(特に5月なのに、みぞれが降っているような天気の中でもくじけず元気でいることが不可欠です!)