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p1000606.JPGp1000614.JPG 会議は7日土曜日の朝から始まりました。会場は港にちかい(大きな船がとまっていて、これもとても美しいです)場所にあり、参加者が数千人(スタッフも同じくらい)と聞きました。(左の写真は会社のExhibit会場、右は会場全体の地図の前の私)何しろ大掛かりなイベントで今年は12回目です。日本人はほとんどいない(スピーカーの名簿でみたら、私をいれて3人でした)、周囲にも知った人がいないので、ちょっと心細い気がしましたが、今から15年くらい前、国際会議に初めて行くようになった時はほとんどこういう状況だったことを、思い出しました。今回は当時のように、会議自体も初めての場所、内容もほとんど知らず、周囲は知っている人(他の会議で会う人)もほとんどいない、言葉も英語以外は全く見当もつかないというわけで、???という感じでした。

  土曜日(昨日と様変わりで気温は10度くらい、海の側ということもあり強い風が吹いてちょっと寒い日。会議のタイトルはInternational Day)の午前は、まず新しいロシアのMedvedev大統領のスピーチがあり、その後、各国の閣僚(ドイツの財務大臣、米国の商務省長官、ロシアの財務大臣など)と世界的な組織(世界銀行のManaging Director、世界経済フォーラムのExecutive Chairman)などのコメントが続きました。タイトルは「国益と世界ルール」というもので、食糧、エネルギー、環境、金融など今ホットなトピックが語られました。私にとって印象に残ったのは、ドイツの財務大臣によるサブプライムローン問題の分析と今後の課題(複雑かつ透明性が失われたという問題に対して、短期的な安易な解決に甘んじてはならない)、WEFSchwab会長の簡潔でポイントをついたコメント(ステークホルダーは官民だけではない、課題は相互関連があるので縦割りでは解決できない、ソフトパワーが必要、グローバルというIdentityが個人にも必要、会議だけでなく技術を用いた連続的な対話が必要)というものでした。

 午後からはパラレル・セッションがあり、私はFDIのセッションに行きました。これもまたなかなかおもしろいものでした。その後、私の出番のBrandに関するRoundtableがありました。P&Gとロシアのモバイルのブランド戦略の説明とともに、国のブランドというプレゼンテーションがありました。それに私たち5人が簡単なコメントをするものでした。いいたりないこともありましたが、無事終ってほっとしたというのが正直な所でした。

  翌日日曜日はRussian Dayというタイトルで、午前中の、「ロシア経済のSWOT分析:2020年までのグローバルな課題と機会」という全体セッションを聞きました。モデレーターは、ロシアの経済開発大臣(女性です)で、第一副首相が基調講演をしました。これは明快なメッセージですばらしいものでした。その後、エコノミストなどがコメントをして、とても有意義なセッションでした。会場からモデレーターにされた質問(2020年までのロシアのキャッチフレーズは何か)に答えた「民間主導、教育」というコメントも印象的でした。

この会議を通じて、何度も強調されたのは、「国益とグローバルはゼロサム・ゲームではない」「世界で協働してエネルギー、食糧、金融などの課題を抜本的に解決しなくてはならない」「イノベーションが鍵」「いかに良い人材を育成・開発するか、それには教育が基盤」ということでした。それぞれ、こうした会議でここ1年ほど強調されているテーマですが、次第にその重要性、緊急性が高まってきたように感じました。こうした動きに対して、日本での感度は十分なのか、はかなり疑問に思いました。技術が進み、世界の情報が得られるといっても、こうした場に出てきて感じる緊迫度や真剣さは、間接的な手段では感覚として得られないように思いました。このような機会を与えられる私は幸運だと思います。同時にこうしたことを日本で伝えなくてはという責任も重大です。

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