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 日本語のブログには書いていなかったので、先日亡くなった緒方貞子さんが、いかに世界で尊敬されていたのか、そして普段ははっきりした意見や見解をお持ちであると同時に、誰に対しても同じように(どちらかというと淡々と)接しておられたかを思い出しています。For English=> 

私にとっては、雲の上のまたその上の方という感じで、ビジネススクールに留学していた頃(つまりはるか昔)国連の代表部におられた時に「すごい人」とお名前だけ知ったのが最初でした。たまたま米国のビジネススクール留学中の夏休みか何かで国連につとめていた日本女性と知り合い、Mme. 緒方と何度も聞いていました。その後、上智大学で教えておられたり、国連高等弁務官として世界各地にいらしていたことをニュースなどで聞いていました。

世界経済フォーラムの活動を私もするようになって、ダボス会議その他でよくお見かけしましたし、六本木アカデミーヒルズでやったフォーラム関連のセミナーのサプライズゲストできていただいたり、各種の会議でご一緒しました。印象に残っているのは、私がモデレーター、緒方さんがスピーカーのグループ・ディスカッション(どのようにして日本の見解を世界に伝えるかというテーマ)で、最初に私が背景を説明したすぐ後、に全く逆の意見をおっしゃったことです。有名かつ雲の上のようなスピーカーに全く違うことをいわれて、私は真っ青、どうなることか、と思いましたが、緒方さんは何ごともなかったかのように話を続けられ、私は冷や汗をかきながら、ディスカッションを続けました。(帰ってから、がっくり疲れて、ものも言えない、という状況だったことをよく覚えています) その後、何度もご一緒する機会がありましたが、いつも、主張は明快(特に自由やセキュリティの話題で議論した時に、「何からの自由か」という観点をかなり前から主張されていたことを知って、すごい!と思ったこともあります)でもそれを淡々とされていました。

国際会議に行くと、いかに緒方さんの、そうした皆と違う観点からの見解や難民の多い現場に実際にいって活動なさったことなどが、世界のVIPの尊敬を集めていることがよくわかりました。いろいろな局面で「日本」を代表する方(ご自分ではそう考えておられなかったかもしれませんが)でした。

またご夫婦で大使館のレセプションなどにいらっしゃることもあり、私が手紙に(私はメールの前?の時代やメールをやりとりしない方には、手紙を書くので)、Mr.緒方にもよろしくお伝えください、と買いたところ、その次にお目にかかった時に,

Mr.緒方が覚えていてくださって、話が弾んだこともあります。そんなこともありましたし、とてもうらやましいカップルだったので、Mr, 緒方が亡くなった後どうしておられるのか、と思っていました。

日本が世界に誇れる、そして日本の立場(でもそれにとらわれない)で世界に物がいえる数少ない方だったと思います。でもMr.緒方とリラックスして楽しい時間を過ごしておられるかもしれないなあ、それなら良いなあと、勝手に想像しています。

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