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p1000630.JPG Kuala Lumpurで開かれていた東アジア会議の1日目に私がモデレーターをしたパネルはThe Future of Asia’s Centre of Transformation”というタイトルでした。世界的にみても、成長しているアジア市場は、同時に人口の爆発的増大、急速な都市化という状況にある。そうした中で、各種のインフラや事業環境をいかに整備して、その成長ポテンシャルを実現するか、そうした活動の中で、政府や企業の役割は何か、というテーマでした。

  パネリストは、今回の会議の共同議長であり、Engineering会社CH2M HILLのトップであるRalph PetersonPE Fundを主にASEAN諸国で展開しているQuvat Managementの創業者Tom Lembong, 経営コンサルティング会社Bain& Co. Asia PacificのトップであるManny Maceda、そしてGenpactというインドのベンチャーであるPramod Bhasin..4人でした。(写真はパネルの4人と私)

  議論は広範囲にわたり、インフラも道路などのハードと人材やスキルなどのソフトに分けて考えられる。 いずれについても、政府と民間セクターの協働が必要である。ICTなどの技術が急速に進展する中で、欧米や日本などの成熟経済と比較して、経済開発が緒についたばかりであるアジア諸国は、成熟経済の国が今までたどったプロセスを経る必要がないのではないか、あるいはそのプロセスを加速化できるのではないか、などの議論が出ました。

 ダボスのスタイルは、各パネリストが最初に5分程度、自分の見解を述べた後、相互の議論、会場(といっても20-30人程度)とのやり取りが続き、最後にモデレーター(つまりこの場合は私!)が、教訓や課題をまとめるというシナリオのない「場」の形をとります。こうした機会を与えられるのはすばらしいことですが、その場で考え、判断していかねばならないので、内容とともにコミュニケーション力が試されます。私はこうした機会を特に最近与えられているので、学ぶこともとても多いです。毎回うまくいくわけではありませんが(今回はCorruptionまでかなり項目が広がってしまったため、とても苦労しました)、こうした場を経験し、その中で四苦八苦しながら何とかやりとげるという経験はとても貴重です。 

  経験といえば、もうひとつ、2日目のランチはJapan Lunchと銘打った日本特集でした。成田を出る直前に、このランチのスピーカーの紹介と質疑応答などの司会進行をしてほしいというお話をいただき、「喜んで!」(いつものパターンです)やりますといって、始まりました。ランチの開幕は世界経済フォーラムの創始者Klaus Schwab教授がなさり、その後、Young Global Leaderの衆議院議員 古川元久さんが、福田総理のスピーチ(ビデオ)を紹介し、食事が始まりました。この食事は、Table for TWOという非常に有意義なプロジェクトのものです(これについては、とてもすばらしい試みなので、また詳しくお伝えします。) 

 ランチのデザート・コースが出たころ、私が登場し、スピーチをなさる参議院議員川口順子さんをご紹介しました。川口さんは、以前規制改革委員会でご一緒したこともありますが、(意見が違うことは多々ありますが)、個人的には私がとても尊敬するロールモデルの一人です。こうして少しパーソナルなコメントをして、川口さんのスピーチが始まりました。その後、質疑応答やコメントを会場から受けたのですが、これもなかなか大変で、いかに会場からコメントを引き出すか(2日目ともなると、皆かなり疲れてくる)、コメントに対する川口さんの答えから次に行く時に、軽いコメントをしたり、午前のセッションで出たことと結びつけたりということをします。私がかなり勝手にコメントをするのに、川口さんが広がりを持ったコメントをしてくださって(これが今回何度も聞いた“Inclusive”ということではないか、と思いますがーー後日談、Inclusiveは必ずしもそうではなさそうという感じもあります)、終りました。最後に、INSEADの教授が、「Japan LUNCHに女性が2人(川口さんと私)出てきて、セッションをするとは、日本も変わってきた!」というコメントをしてくださいました。皆が笑った所で、このセッションは終りました。 

  私にとっては、会議全体をカバーしたセッションで質疑応答の司会進行をするという今までにない「大役」で、外見はともかく、かなり緊張したセッションでしたが、無事終ってほっとしました。(実際、終って15分くらいしたら、どっと疲れが出てしまいました。こうしたことを毎日やっておられる方はどうしているのか、とすっかり尊敬の念が高まりました) その後、午後から同時並行のセッションと全体Plenaryセッションがあって、会議は終了しました。現在の世界の課題、なかでもアジアの役割、日本の役割などを考えさせられたという点で、とても有意義な会議でした。かなり盛りだくさんの予定でしたが、来てよかった、こうした機会を与えていただいてよかったと実感した3日間でした。

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