記事の詳細

 

  英語とコミュニケーション能力の続きです。世界でコミュニケーションをする上で、英語が「流暢」である必要はないと私は思います。ブロークンEnglishがグローバル・デファクトといっている人も私の友人で何人かいますが、何しろ自分の主張、しっかりした内容があって、それを周囲と対話・議論できれば、それで道具としての言葉の役割は十分果たせると思います。

  私の周囲にも、流暢ではない、発音が英語を母国語とする人とは程遠いけれども、内容がすばらしいため、どんな場でも周囲の尊敬を得られる人が何人かいます。(もちろんそれで流れるような英語が話せればもっと良いですが、これは必要条件ではありません)

  また英語は道具だから何しろ「頻度」といいましたが、これは自分の経験から考えても、確かです。先週は前半マレーシアの会議にいっていましたし、その関連の朝食会などがあったため、英語で話すことが普通になっていました。しかし、週の後半は日本語での会議、講演、工場見学と質疑応答、企業のワークショップなど、日本語だけ!という生活だったので、今週の月曜日にBBCラジオの人が来てインタビューを受けた時に、英語が思うように出てこなくて、とても困りました。ラジオのインタビューだったので、なお大変でした。

  いいたいことははっきりしているのですが、それにぴったりあった、簡潔な言葉や文章が出てこないので、何度も言い直したり、「あ!違った、もう一度いわせて」ということが続きました。週の前半に海外で話していた時は、4日連続でそうした会議や話が続いたこともあって、だんだんいいたいことがはっきりしたし、ポイントをついた言い方ができるようになっていたように感じていたので、これには自分でもがっくりしてしまいました。数日でも話さないと駄目なのだ!とわかったからです。

  いかに毎日少しでも良いから英語を話す、聞く、(できれば書く)ことが大事か、再認識しました。

関連記事

    • Ben Matsuzaki
    • 2008年 6月 26日

    先日シカゴでミーティングをしたときのことです。各地域の社長ないしは幹部クラスが数名ずつのチームになって、早朝から深夜までいくつかのテーマで討論する機会がありました。国際本社の社長が直接視察をし、人事の役員も同席した緊張感のある議論でした。参加したのは日本人(私)、イタリア人、イギリス人、ブラジル人、アメリカ人、オーストラリア人など。

    最終のプレゼンテーションで参加者の印象を大きく分けたのは、内容を裏打ちするロジックの存在とそれを的確に伝えるフレームワーク(整理の枠組み)でした。

    あるチームは、ひたすらナラティブに参加者全員の意見を箇条書きし、膨大な数の意見を並べていました。また一方のチームは、現状分析→問題点の抽出→仮説としてのアクション→その効果の期待値と所要投資額、などといった具合にチームの意見をひとつの枠組みに沿ってフォーカスして整理した内容でした。

    たまたま前者のチームは全員が英語が非常に流暢ないしはネイティブだったたのですが、後者はどういうわけか偶然ノンネイティブの英語デコボコ集団(もちろん私はこちら)という組み合わせになっていました。

    この結果を、議論の過程の楽しさと、オーディエンスの客観的な評価、という二つの切り口で話すとすると、両方とも後者に軍配が上がっていたように思います。深夜早朝を問わない議論でしたが、後者グループの参加者は大きな充実感と連帯感を感じ、オーディエンスの評価も高いものでした。

    「英語デコボコ」は残念ながら真実で、そのために失われた部分も大きかったように思いますが、それでも各自は一定以上の英語力と胆力を持ち合わせており、なるほど石倉さんの言うとおり、一定レベルの語学力は必要条件です。同時に、人を動かす力となると、そこに更に普遍性のあるロジックや議論の展開手法といった「技量」が重要になってくると思います。

    それともう一つ、深夜へとへとの状況で何度かチームを救ったのは、ユーモアでもありました。これはおまけでしょうか。

    Ben

    • Bennie
    • 2008年 6月 26日

    いつもこのブログを読み、石倉先生のご活躍をすごいな~、まばゆいな~、と指をくわえているばかりの私ですが、そんな私にもささやかですが、英語で思いっきり話す場があります。

    それは、広島風お好み焼き店のカウンターです。
    広島に生れ、育っている私には普通に思えるお好み焼きも
    もみじ饅頭以上に広島名物として、広く知れわたり、
    国内のお客さんだけでなく、海外から言葉も分からずどうやってたどりつくのか不思議ですが、高い確率で英語圏の方にお会いできます。

    英語大好き人間な私は、ここで英語を話しまくって、お店を盛り上げています。

    肝心のおかみさんはまったく英語をお話しになりませんが、
    それだけに「Bennieちゃんが来てくれんかなぁ」と待っててくれます。

    おいしいものをいただきながら鉄板を囲むとみんなHappyになり、
    本当に盛り上がります。

    今でこそ、お好み焼き屋さんですが、ここで養う「ユーモアのセンス」を活かす、もっとでっかいステージを目指して頑張ります!

    • yishikura
    • 2008年 6月 27日

    Ben Matsuzakiさん、石倉です。ご自身の経験からのコメントありがとうございます。本当にそうですね。「流暢」より「内容」「説得力」「ロジック」というほうがずっと大事だと思います。
    偶然ですが、この間やった企業研修で、ただただ文章を書くことができるようになったワープロソフトは問題!といいました。一見きれいに見えるのですが、何も考えた形跡がみられない!ということになると思います。
    もっとグループ分けする、違う切り口を探す、順序を変えることによって、メッセージがはっきりするなど、ある程度「数をこなす」必要があると思います。(最初からなかなか新しい切り口は考えられないので)

    • yishikura
    • 2008年 6月 28日

    Bennieさん、石倉です。コメントありがとうございます。どんな機会でも見つけて英語を話すと良いですね。それに、広島のお好み焼きはとてもおいしいし。以前数ヶ月に一度広島へ行く機会があり、必ずお好み焼きを食べていました!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

アーカイブ

ページ上部へ戻る