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 自分の意見を述べ、いろいろな意見を持つ人と議論をしながら、何とか新しいより良いアイディアにまとめていくのにも、コミュニケーションの能力が必要です。これは日本語、英語の違いなく、ある程度のテクニックがいると思います。 

 最近の活動を思い返してみると、スイスのSt. GallenやマレーシアのKLでパネルなどのモデレーターをした時と、先週末2日続けて、ある日本企業のワークショップをやった時の方法やスキルに共通点が多いと思いました。企業のワークショップのほうは、日本語でしたし、企業の課題を考えるために、問題解決(Problem Solving)のセッションをやってほしいというご依頼で(この企業では)今回初めてやったものです。その企業の課題や、ワークショップの期待成果などについて、かなり詳しく打ち合わせをした後、その企業と類似点のある企業のケースをまず使うことにしました。

 ケースをする前に、最近目についたこと、その理由、背景や意味合いなどを全員にいっていただき、それをホワイトボードにリストアップして、どんな傾向が見えるか、So What?などを考える所から始まりました。私がこのセッションでご紹介したかったフレームワークや考え方はいくつかあったので、こうした身近な話題やケースをする中で、いかにそうしたフレームワークが実際使えるか、をご紹介しながら進めました。 

  一方、マレーシアのパネルでは、4人の国籍も経歴も現在の活動も全く違う分野のコメントを聞きながら、そして会場からの質問やコメントを受けながら、その内容を深め、何らかのフレームワークに落としていって最後にまとめる、という作業が必要になりました。フレームワークとしては、たとえば、ハードとソフト、短期と中期、政府、企業、NGOの役割、競争と協働など簡単なものです。

 その場で議論を進めながら、フレームワークを考えなくてはならない(それも英語!)なので、企業研修の時よりは大きなチャレンジでしたが、よく考えてみると同じような作業ともいえます。特に企業のワークショップでは、自社とケースの類似点や相違点、ケースから自社の課題を考える上で参考になる点、ならない点など比較対照して進めていくうちに、質問が出て、2軸で考えたり、3次元になったりということもあったので、こちらもとても興味深いものでした。  

 こうした方法は、まさにテキストを読んだだけではできず、実践が必要だと確信しました。何度もやるうちに、勘所がわかったり、そもそもそれほど緊張せずにリラックスしてできるような気もします。(あまり緊張していると、当初計画していた枠組みややり方に無理やりいれようとすることもあるので) これも場数を踏む、頻度が大事だと思います。何しろ機会をつかまえて、やってみるのが良いようです。 

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