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この間ご紹介したRandy PauschLast Lectureですが、私にとって最も印象的だったのは、ビデオの最後にRandyがこういっていることでした。 “The talk was not just for you guys(そこで聞いている聴衆-CMUの学生、教授陣、スタッフ)– but it was for my kids.”(この話はここにいる人たちのためだけではなく、子供たちのためなんだーそれが本当にやりたかったことなんだ)。Last Lectureという本の初めの部分ではさらに詳しく 「まだ小さな521歳の子供たちに父親がどんな人だったか覚えていてほしい、そのためには自分が一番輝いている姿を見せるのが良い、そして教師である自分が一番輝いているのは、Lectureをしている時だ、だからこのLast Lectureをしたかった」と書いています。

 この言葉をビデオの最後に聞いて、1ヶ月前ほどのFathers Dayのことを思い出しました。父親に対する尊敬の念、小さな時に父親を亡くしてしまう子供たちに父親を知ってもらいたい、覚えておいてもらいたいという心を思ったからです。

 ちょっと前になりますが、617日は父の日(Fathers Day)でした。その日はゴルフのUSオープンの最終日(結局は18ホールのプレーオフになったので、決着がついたのは次の日だったと思います)で、Tiger Woodsが勝ちました。終った後のインタビューで、「Fathers Dayだけど」という質問が出て、Tigerのコメントが印象的でした。今までは、Fathers Dayは、自分が自分の父親Earl2年前にガンでなくなったTigerの尊敬する父親)に感謝する日(確か、亡くなった後、大きな試合に勝った後、泣いていたと思います)だったけど、これからは自分が父親(Tigerには小さな女の子がいます)だから、この父の日はとても感慨深い」というようなコメントをしていました。Tigerにとっていかに父親の存在が大きかったか、は良く知られていることですが、今度は役割が変わって自分なのだ、娘にこういう姿を見てもらいたい、といっている所がとても印象に残りました。 

 同じ頃、米国NBCの“Meet the Press”という日曜日の人気番組(政治家をゲストによんで、いろいろポイントをついた質問をする)のホストのTim Russertが急死したというニュースがCNBCのBreaking News(ニュース速報)で出てきました。 Meet the Pressは私もとても好きな番組でしたし、ホストであるTimの質問の仕方がポイントをついているので、いつも楽しみにしていました。 Tim Russertは突然心臓発作で亡くなったので、皆びっくりして、その急な死(58歳)を痛んだのですが、特に、Timが自分の父親のことを2004年に書いた“Big Russ and Me”、そしてそれに対して読者から来た6万通もの手紙をもとにして2005年に書いた次の本、“Wisdom of our Fathers: Letters from Daughters and Sons”が2冊ともベストセラーになったことを仲間のジャーナリストがTimの思い出として話していました。それはTimFathers Dayの直前の金曜日に亡くなったことにも関係していたと思います。(Tim Russertの告別式の模様、息子のLukeのスピーチはユーモアと父親への尊敬にあふれていてすばらしいものです)。 

 このような場合、米国では、その人を悼むととともに、すばらしい人生だったとCelebrateします。私も最初はCelebrate his lifeというのがどういう意味かわからなかったのですが、人生には終わりが来るのが自然だから、その人生をCelebrateしよう。そして明日からまた新しい一歩をはじめようということを家族や友人が心に決めるのはとても前向きな生き方だと思います。

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コメント

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  • コメント (2)

    • Penguin
    • 2008年 7月 26日

    今、ニュースを見たところ、本日Randy Pausch教授が逝去されたとのことです。昨年のLast Lecture以降、ベストセラーになった本、YouTubeや、Blogなどいろいろな形で世界中の人々が”Celebrate his life”をしてきたと思いますが、やはりお亡くなりになったと聞きますと、残念でなりません。謹んでご冥福をお祈りします。

    • yishikura
    • 2008年 7月 26日

    Penguinさん、石倉です。早速知らせていただき、ありがとうございます。そうですね。残念ですが、RandyのLegacyをどう私たちが実践するか、でRandyにこたえられるのだと思います。

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