Twitterで書くことへの質問をいただきましたし、グローバル・アジェンダ・セミナーも最終レポートが10日以下に迫ってきたので、書くことについて、私が用いている方法をご紹介します。

 ブログでも何度か書いていますが、私は書くことが得意ではありません。(だからブログを書いているともいえますが。。) しかし職業が学者なので、書くことが仕事の大きな部分をしめますし、最近では、原稿などを依頼されることが良くあります。

 自分の原稿の場合は、書きたいことが決まり、言いたいことがあることがほとんどです。(雑誌や新聞の企画で、xxというテーマで書いてほしい、といわれても、書く材料やいいたいことがない場合は、一番困ります。「私は適任ではないので、他の方にお願いする」ことが多いですが。。)

 といっても書くことが得意ではないので、かなり苦労します。原稿の長さによっても違いますが、1000字程度の場合は、いいたいことから書き始めて、なぜそうか、という位をドラフトし、何度も見直します。一度で書けることはあまりありません。

 5000字位だと、大体のアウトラインをまずつくり、はじめに(背景)から書き始めます。(これは助走です) アウトラインにそって、各セクションを書きます。かなり集中力が必要なので、休み休みやりますし、ほとんどは一回ではできません。

 ごく最近やった5000字程度の原稿の場合は、2日間いずれも2-3時間位まとまった時間をとって、全体を書きました。(何度も見直しながら、構成をチェックしながら書き直します) 一応目途がついたという所までたどりつく(それだけまとまった時間を使う)ことが大事です。

 しかし、その段階では「要するに」という私が「本当にいいたいこと」があまりはっきりしていないことが多いので、しばらくそのままおいて、他の仕事をします(毎日いろいろなことに追われているので)。 

 リフレッシュした所で今度は「要するに」の結論から書き始めます。Crystallizeという言い方をしますが、他の仕事をしている間も頭の片隅にはその原稿のことがあるので、だんだん言いたいことが何か、が自分でもわかってくるからです。結論ができたら、今度は前に書いた原稿をレビューして、自分がいいたい結論にすっきりと論理が通るように組み換え、足したりひいたりします。かなり大幅な組み換えをしたり、ある部分をほとんどカットしたり、新しく書きくわえたりすることがほとんどです。数時間はまとまった時間がないと、この作業はできません。 

 そのあとでプロの編集の人に見てもらうことも最近では多いです。プロですから、とても適確なアドバイスをくれますし、言葉の言い回しなどもわかりやすいように直してくれます。 プロの方には、構成自体にもアドバイスをください(順序を逆にするなど)とお願いすることもありますし、恥ずかしくない位のLine editingをしてくださいと依頼することも(英語の場合は特に)あります。

 コツは、前倒しではやめに(期限ぎりぎりでなく)まず計画をたてる、アウトラインを書いてしまう。それからまとまった時間をとって(1日1時間では何も書けないので非効率)、ある程度の所までたどりつく、それからしばしおいておいて、結論から書き、全体の構成を入れ替えるという作業をする。できれば他の人(プロがいないことも多いので、友人でも良いです)に見てもらい、アドバイスをもらうという所でしょうか。時間はかなりかかるというのが私の経験です。

 読めば読むほど自信がなくなってしまい、また書き直してドラフトにならない、周囲に見せられないという悪循環は、ずっと以前博士論文を書いている時に散々経験して、とても苦労したので、上記のような方法をとるようになりました。

  といっても、本や博士論文など長いものは、少し違うやり方をします。全体を見直すだけで1日位かかるので、まとまった時間を日単位週単位で考えるということです。 (こちらは今私自身も大変苦労している所です)