Shinko3 先週金曜日長野にある新光電気工業を訪問しました。For English=>  たまたま取締役会で話が出た時に、「見に行くと良い」といわれたので、工場の現場を見たいと思っていた私はすぐお願いして、アレンジしていただいたのです。珍しく(と皆さんはいっておられました)、とても良い天気で紅葉が美しい日でしたが、黒岩社長をはじめとして、円高にどう対応しているか、など、生産性向上のための活動と業績などを説明していただいた後、工場を見に行きました。インテル向けの若穂工場は外から見てその規模に圧倒され、TPSで生産革新をしている高丘工場は詳しく見せていただきました。(左の写真は工場で)

 以前ある会社のDVDの工場を見せていただいた時も思いましたが、生産現場は生産性がどんどんあがっていることを目の当たりにすることができました。お話を伺っていても、結果からみると、一見当たり前のように見えることを実行するのがどれだけ大変か、いろいろな試行錯誤があってはじめて生産性があがることを垣間見ることができました。(もちろん私は工場の専門家ではないので、質問をたくさんして教えていただくわけですが、それまでは考えていなかった新しい発見ーこれは日本のものづくり企業の真髄にも迫りそうなヒントなので、まだいろいろ研究しなくてはなりませんがーもありました。)

 現場にいくといつも思いますが、生産現場の合理化・効率化と比べると、一般的にいって日本の大企業のホワイトカラーの生産性の低さ、スピード感覚のなさ、世界観の不足をより強く感じます。今、数社に対して、トップ・マネジメントが世界に開かれるような機会をつくる働きかけをしているのですが、トップはOKしてもそれをサポートする部門の時間の観念が全く世界とはずれているのに愕然としてしまいます。

 良く「戦略の窓」という言い方をしますが、窓があいているのはほんのわずかな時間で、企業が世界ゲームに参加できる最後の機会であるのに、なかなか動かず、2012年。。。などといっているのを聞くと、唖然としてしまいます。

 現場の絶え間ない努力が、ホワイトカラーの「生産性」という言葉が辞書にないような仕事の仕方、世界観、スピード感覚のなさによって、どれだけ無駄にされているのか、とても考えさせられる機会でした。