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 MEP昨日12月2日午後、経団連会館国際会議場でポーター賞授賞式が開かれました。For English=> 今年は、私が運営委員会の委員長だったので、責任重大でした。

 私のハーバード・ビジネス・スクール時代の指導教授であり、ここ数年は競争力のコースをICSで教えたり、国際競争力調査、クラスターの研究などで交流がとても多いポーター教授のレクチャーは、いつものようにダイナミックでパッションにあふれたものでした。今年の講演でとても印象的だったのは、1)ゼロサムの競争からポジティブサム(プラスサムという意味)の競争へ、2)CSRからCSVへ と3)(特に米国でビジネスへの不信感が増す中で)いかに企業の存在意義ーPurposeという言葉を使っておられましたがーを打ち出すかという3点でした。 今年のポーター賞受賞企業ーキリンビール、ぐるなび、テルモ心臓血管カンパニー、カテーテル・グループーが、このテーマを具現化していることも心に残りました。

Porterwinners 今年は大薗教授による受賞理由説明の後、新しい試みとして各社の社長、会長とポーター教授を交えたパネルをしました。私がモデレーターをしたのですが、それぞれにユニークな戦略を立案、実施、そして事業環境の変化に合わせて、戦略シフトをすることの困難さ、リーダーの確固たる意思決定、そしてそれを徹底して続ける忍耐心などが語られました。特にポーター教授が、、どうやってこうしたタフな意思決定ができたのか、という点を何度も聞いておられたのは、業界や社会の常識に反した意思決定をすること、そしてそれを社員に知らせてそれぞれが実践できるようにすること、結果が出るまで徹底してすることのむずかしさを良くご存じだからだと感じました。

 私は、ポーター教授が戦略の権威であるにもかかわらず、周囲から何と言われようと、「常識」に挑戦し、常に新しい分野を拓き、同時に、打ち出した理論が実際の結果となってあらわれるまで、努力を続ける姿勢を身近に見て、いつも限りない尊敬の念を持っています。

 ポーター賞の10周年にこうした役割をする機会を与えられて、本当に幸運かつ名誉に思いました。いつ誰に会うかによって、自分のキャリアはもちろん生き方(ちょっと大げさですが)が大きく変わると実感した一日でした。

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