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 wMEPMeonly朝8時から始まった競争力Faculty ワークショップは、まずポーター教授によるこれまで競争力のリサーチや実践の進展を振り返るセッションから始まりました。For English= >  1990年代の「国の競争優位性」のリサーチから始まったこのコンセプトは、いろいろ批判を受けたり、データがないため、なかなか実践への力がなかったりして、苦労が続きました。しかしその間も、ずっと、データを集め、実証をしようという努力が続けられてきたこと、その結果がやっと実を結びつつあることが紹介され、とても印象的でした。(ポーター教授のこの分野への姿勢は、第1日目にも紹介されましたが、新しい理論をうちたてるとというよりも、考え方を世界中に広く伝え、いろいろな所で「実践してもらうこと」なのです。)

 そのあとすぐHBSの Dean Nitin Nohria教授が登場し、就任してから新しいHBSの方向を模索してきたこと、HBSがInflection Pointにあること、そしてこの競争力のコースのデザインとこれまでの10年間の努力がこれからHBSがやろうとしていることの良いモデルケースになることを紹介されました。こうしたDeanの力強いサポートは10年近く前からこのコースを教えてきた私たちにとってもとても勇気づけられるものでした。

 その後、米国連邦政府がこのコンセプトを実践することになって大きな予算がついたのですが、その活動のリーダーの一人であるU.S. Small Business Association  のKaren Mills氏のセッションがありました。失業率が高い中で、Small & Mediums Sized Businessが新しい雇用を創っていること、それを促進するためにSBAのしている各種のコンテストなどが紹介され、課題についても説明がされました。Karen Mills氏はHBS出身で金融や起業の支援などビジネスの経験があり、今は政府におられます。多様な経験を持つ人材が多いこと、そしてその流動性は米国に来るといつもうらやましく思います。

 その後、EUのクラスター政策や起業とクラスターの関連の話があり、いずれも背景をかなり知っていたので、最新の状況に触れることができてとても有意義なものでした。

 Working Lunch(食事をしながらセッションをする方式、時間が足りないので、大体この方式です)には、とても驚いたことがありました。まず世界から集まった学生チームのレポートの表彰式(私は3人のジャッジの一人だったので13のレポートは読んでいました!)があったのですが、そのあとで、今年新しく、Microeconomics of Competitiveness (競争力のコース)Affiliate Network Hall of Fameというイベントがありました。何と、その最初に選ばれた4人の一人が私だったのです。ポーター教授からCertificateをいただき、名前が刻んであるPlaque (日本語で何というかわかりませんが)の前でHall of Fameに入った3人(一人は欠席)とポーター教授と写真をとりました。 このようなことは全く予想していなかった(Hall of Fame自体今年初めて!)ので、とてもうれしく感動しました。他の2人も良く知っている同士だったので、喜びはさらに大きく、多くの人にCongratulations!といわれて、どんなに名誉なことかと感じました。

  これまで10年近く、ごく初期からこのコースを教える機会を与えられ、そこから、競争力やイノベーションへの世界が広がってきたこと(世界経済フォーラムで良く競争力関連のパネルをすること、10日ほど前のオランダでのInnovation Lectureの基調講演をすることなど)を思うと、本当にすばらしい世界をひらいていただいたと思います。

 私はそのあとすぐ出なくてはならなかったので、ワークショップの最後まではいられませんでしたが、ニューヨークに帰る道で、このHall of Fameの名誉なこと、そしてその最初のメンバーに選んでいただいたことの重大さとうれしさが身にしみました。こんなにすばらしい経験ができて、12月14日はとても思い出深い日になりました。(もうひとつニューヨークに帰ってからすばらしい経験があったのですが、それは続きで書きます)

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