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p1000906.JPG 1019日(日曜日)のお昼に、私が中学・高校時代をすごした横浜のフェリスのクラス会がありました。ここの所、数年日程が合わず、参加できなかったのですが、今回はオランダから一時帰国している友人も含めて親しい友人と、勇んで!参加しました。30人くらい集まったのですが、高校を卒業してxx年たったとは思えないほど、皆元気?でしたし、会合自体、気楽で、リラックスでき、とても楽しいひと時でした。

 「世界級キャリアのつくり方」にも書きましたし、以前、インタビューされた時に中学・高校時代の話をしていたのですが、クラス会にいってみて、フェリスでの6年間は私にとって非常に大きな影響を持ったと思いました。

  フェリスでは「自分で決める!」ということが重視されていて、制服はありましたが、上に着るセーターやコートは「何でも自分で学生らしいと思ったら着て良い」とか、「お弁当は構内のどこで食べても良い」(だから外の斜面で食べる、校庭のど真ん中で食べる)など、自由かつ自律を重んじた学校だったと思います。そこで、13歳くらいの頃から、何でも(とは大げさですが)自分で決めるという経験を持ったことが、皆のその後の生き方に大きく影響していると思いました。

今回もそう思いましたが、卒業後、皆いろいろなことをしているし、生活パターンも多種多様です(タクシー運転手をこれからはじめる人、ホスピスでボランティア・コンサートをしている人、企業の経営者、ドライフラワーなどの本を書いている人、アメリカで法律事務所に勤める人など、いろいろ)が、そうした「多様性が当たり前」という感じが強く、皆、周囲を気にする、どちらが良い?という上下関係などは全く見られません。また家族の話は少し出ますが、基本的には「自分が何をしているか」が話の中心ですし、ひとり3分といわれれば皆3分で自己紹介をするというDisciplineがありました。

数十年ぶりという人もいましたが、それぞれに元気そうで、楽しそうだし(実は両親の介護など大変なこともあるようなのですが)、いかにも前向き(私が好んで書くBest is Yet to Come!をまさに信じている感じ)なので、とても刺激になりました。

高校のときの担任だった数学の神尾先生がいらしたのですが、後になって、神尾先生は、私たちが20代後半の頃のクラス会で、「女性は、30代をどう生きるかによって、その後の人生が変わる」とおっしゃったことを思い出しました。

その頃、ちょうど私は大学卒業後、フリーターの通訳をして幾分行き詰まり、アメリカのビジネス・スクールに行こうか、(まだビジネス・スクールは全く知られていず、タイピストの学校だと思っていた人も多かった!頃です)、それともこのまま日本にいようかと迷っていた時でした。神尾先生のお話を聞いて、「そうか、それなら新しいことをやろう」とビジネス・スクールに挑戦することにしたのです。

 あの時あのクラス会にいっていなければ、そしてあの話を聞いていなければ、私はビジネス・スクールにもいっていなかったし、今のようなキャリアにもついていなかったと思うと、その時の一言がとても重要だったと思い当たりました。

  今回のクラス会も、皆が新しい一歩を始めるためのすばらしい機会になると思います。

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    • Ben
    • 2008年 10月 22日

    石倉さん:

    石倉さんが神尾先生のお話を聞かれて人生を変える決断をされたお話は非常に興味深く思います。人によっては、同じ話を聞いても何も感じない人もいるでしょうし、あるいは、同じ自分でも、人生に対する姿勢次第では感度が鈍いこともあると思います。また、そもそもその話を聞く場(20代のころのクラス会)に参加せず、そうした機会をものにできないケースもあると思います。

    一定の偶然と、その偶然を人生に生かす大きな力の大切さを感じます。英語の面白い表現で”Serendipity”という言葉がありますが、まさにその感があります。

    実際のところ、それは偶然ではなく、正確には「偶然のように見える確実なチャンス」を見出してモノにする力・感性・柔軟性と言ったほうがいいように思います。キャリアを形成する最大の原動力が、学問でもスキルでもなく、こうした「えにし」を引き寄せる積極精神なのではないでしょうか?

    私も自分自身の人生を振り返って見ると、節目となる重要な意思決定には必ず何かしらのSerendipityがありました。そしてそれは偶然にように見えて、実は引き寄せられた偶然ともいうべき必然だったと思います。

    私も先日その「偶然」から中学・高校の恩師にお会いし、今後それによって自分がどういった行動を起こすか、楽しみにしています。またご報告します。

    Ben

    • yishikura
    • 2008年 10月 23日

    Ben,石倉です。コメントありがとうございます。
    そうですね、私は誰の前もチャンスは同じように通ると思っています(勝手に決めているといっても良いのですが)。チャンスと気づいて聞くか、そしてそれから何か行動を起こすか、が大事だと思います。(自分にもいっているのですが。。。)

    • Y.K.
    • 2008年 10月 31日

    石倉さん、私も実はフェリスで学んだ後輩です。神尾先生のおっしゃる”30代”をまさに歩んでいる一人です。丁度、昨日久し振りに帰った実家の本棚にJ1, J2(中1.中2)の作文集を発見し、何気なく読んでみました。もう20年近く前のことなので、本人はすっかり忘れているですが、様々な行事につき、とにかく”あなたはどう思うのか?”という作文を沢山書く機会が多かったことに驚きました。本当に好きなように書いていますが、起承転結を自分で考えなければならないので、以外と難しいにも関わらず、今よりも思うところを素直にシンプルに書いており、原点に帰ることも大事だなと思ってしまいました。
     また、神尾先生は、引退なさる時のスピーチも素晴らしく、”優しい人は強い人、強い人は優しい人、これは必要かつ十分条件である”という数学の先生らしい名句を残されました。今も時々、その意味を思い出しては、そんな人になれたら、と思います。過去の巡り合いに感謝しながら、ともに現在、未来を歩んでいける先生や仲間との縁は心から大切にしなければと思います。

    • yishikura
    • 2008年 10月 31日

     Y.K.さん、石倉です。コメントありがとうございます。フェリスで「あなたはどう思うのか」という作文を沢山書いたというのはとても興味深いですね。私は全く覚えていなかったので、(何しろ自分で決めなさいといわれてかなり勝手にやったことばかり印象に残っていた)きっと私たちの時代も同じだったのかなあと思いました。
     神尾先生のスピーチもすばらしいですね。本当にそうだなあと思います。ありがとうございました。

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