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p1000087.JPG大連のサマーダボス会議の続きです。

Workspaceは、レイアウトも特別なスタジオでやるブレーンストーミングです。Global Hunt for Talentsというテーマでやったセッションでは、ディスカッション・リーダー(私もその一人)が5人いて、それ以外35人程度の参加者がそれぞれのリーダーのグループにランダムに入りました。

内容の背景説明、Workspaceのやり方やレイアウト、道具などの説明があった後、各グループに分かれて、いろいろ考え、議論します。

今回は、「あなたは000国出身のxxxという企業で、ここ5年で急成長して売り上げはxxドル。今度 B国に事業を拡大する上で、その責任者を探さねばならない。どこから、どんな人を探すか、どんなオファーを出すか」というのが最初のテーマでした。私の場合は、「日本の新しい金融サービス企業、ここ5年で急成長しているが、中国のミドルクラス対象に消費者金融サービスを展開しようと計画。そのトップを探している。中国の活動はアジア全域への第一歩」というものでした。ディスカッション・リーダーは、グループに分かれた後、この状況をメンバーに紹介し、議論をリードするわけです。

Workspaceのセッションでは、30-45分くらいの間に、A3くらいの白いボードに、何かアウトプットを描いて出さねばなりません。今回は、第2セッションも同じチームで、「同じ企業、3年後。中国での事業はうまくすすんでいる。トップの役割が大きかったと思われるが、何が良かったのか」を考えます。仮想のリバース・エンジニアリングをするわけです。

最後は、このプロセスからのキーワードをできればイラストつきで3枚にまとめ、それをもって全体会議に集まります。Facilitatorがあるグループに結果を説明してもらう中、他のグループはその周辺に関連する事項のボードをはり、追加説明します。これを繰り返して、最後にFacilitatorがまとめをします。

 Workspaceの特色は、全体議論をしている間に、イラストレーターが、その議論をイラストにしていくことです。それ以外にも、テーブルごとのディスカッションと比べると、アウトプットを描く、ペースが速い、などが特色で、終わると結構疲れますが(集中していろいろアイディアを出し、議論をし、何かを出さねばならないので)、とてもおもしろいやり方だと思います。 

 私が参加者として出席したもうひとつのWorkspaceBrainstorming -Competing in an Open Worldという知的財産権などの問題を考えるーセッションでは、パート1で「知的財産権がないが、イノベーティブで収益を継続的にあげている企業や業界の特色」を考え、パート2では、チームが変わり、「あなたはxxx業界にある企業です。突然、知的財産権がなくなりました。さて、どんなビジネスを考えますか」というテーマで、議論しました。 

 初めてだったので、ペースが速いのと、アウトプットのイラストにメンバーが凝って時間に間に合わなくなりそうになったりと、大変でしたが、少しなれたせいか、2度目にディスカッション・リーダー(Global Hunt)をした方は少しリラックスしました。しかし、新しいアイディアに触れた、考えもしなかったアイディアが出てきた、という点では、Open Worldのほうが面白かったと思いました。 

 何しろ、どんどん参加する、いろいろアイディアを出す、それを紙に書いていくということの力を再認識しました。抽象的な議論をするよりも、「xxxという状況だったら、誰に何をいうか、どこで何をするか」ということを考えたほうが、実際的だし、また課題も明らかになると思います。

 私が好むケース・スタディによる議論や、新聞記事など身近なものをつかった議論、仮想の状況の中でのロールプレイも、実際に身近な課題、自ら考える、やってみるという点で、一方的な講演や講義よりもずっとおもしろいですが、さらにレパートリーを増やして、どんどんこういうやり方を試みたいと思っています。

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