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 昨日1月18日、ある企業で、ダイバーシティに関連するセミナーがあり、私はプログラムの一部として「世界に通用するプロフェッショナル」というタイトル(他にも長いタイトルがありますが)で講演をしました。最近、講演やコラムを依頼される場合、「グローバル人材」「ダイバーシティ」が「流行」のようです。

 私は講演を依頼されると、セミナー全体の目的などを見てから自分のパートを考えます。昨日は私自身の講演の前にあったプログラムも聞いていたので、その感想から始めました。(大体このパターンが多いです)。一方通行ではおもしろくない(聞いている方もだと思いますが、やっている方も)ので、皆さんへの質問から始めました。200人強位だったと思うのですが、簡単な質問に全然発言する人がいませんでした。(他の企業でやる時は大体何人かが手をあげるのですが。。)、そこで「得意」?のCold Callをして、会場を歩きまわりながら、どんどん指して質問を繰り返しました。この後、背景や共通点など質疑応答を繰り返すことが多いのですが、あまりのってこないようだったので、適当に切り上げ、テーマに戻りました。

 ダイバーシティだけについて話すよりは、もう少し広い範囲のことを、と思ったので、私の知る範囲での今の事業環境、日本の地位、企業に求められるユニークさ、などに話を進めました。身近な事例などをいれたため、個人の部分(それぞれがユニークさ、武器を持つ必要がある、プロフェッショナル。。。)は、時間切れになり、かなり端折ることになりました。

  質問の時間を最後に、と思っていたのですが、結局ほとんど出ませんでした。一つ出た質問は、「『現場感覚が必要』と聞いたが、経費節減のため海外にいくことができない。どうしたら良いか」というものでした。ネットを使ったり、日本にいてもできることはいろいろある、というお答えをその場ではしました。後から考えて、企業としては、海外には沢山の人がいるので、その人たちの現場感覚、現地での知識をどんどん聞き、活用すれば良いというのを忘れたと思いました。

 昨年別の企業でセミナーをした時も感じたのですが、海外に多くの人がいる割にその人たちが持つ知識(特に体感、現場感覚など、いわゆる暗黙知)をあまり活用していないように思われます。私だったら、メールや電話で片っ端から話を聞き、その背景にあるデータなどをもらいます。(ですから、しょっちゅう夜中、朝早く、電話会議をしているわけですが。。。)身近な力や資産をもっと活用できる、工夫すればいろいろな手がある、と思いました。(このように、「身近なことから、すぐやる、大げさにしない」という話は「はじめての経営学」にも出てきていますが、私のお勧めテーマです。)

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コメント

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  • コメント (8)

    • 成田健治
    • 2011年 1月 19日

    昨日のセミナーに出席していた者ですが、質問をしそびれました。可能であればメールでお伺いしたいと思います。
    先生のお話を興味深くお聞きしましたが、最後の一言が腑に落ちません。
    プレゼンの締め括りに、先生は「富士通はグローバルで若い人の会社を目指している・・」と発言されたと思います。
    私としては、”年寄り”が不要・邪魔な会社になろうとしていると聞こえましたが、
    いかがでしょうか。
    (私はその様な事があって良い訳がないと言う信念から、とても気になりました)
    それで、以下に2点の質問を致します。
    質問1.先生はなぜ、その様に感じられたのか。
    質問2.もし、それが正しいとした時、その様な会社が多様性というのも変ですが、将来性があると言えるか。
    唐突で申し訳ありませんが、宜しく御願いします。

    • 山崎 忍
    • 2011年 1月 19日

    こんにちは。講演を聞いていた山崎と申します。事例発表者の3番目です。昨日は、お疲れ様でした。大勢の場で発表することが(夏に娘の発表会でピアノ連弾して以来かと)、ほとんどないので、大変緊張しました。私は、入社20年ほどで、最初の10年ほどは、SE(技術にあまり自信はなかったですが)として、システムを開発・導入してました。ここ10年は、提案書書いたり、コンタクトセンター部門にいたりと、結構転々としてまして、今は短時間勤務・テレワーカーで所沢の自宅で、先生にメッセージを書いています。先生のお話を楽しみにしておりましたし、楽しく聞けました(お話なさってる姿が、とても素敵でした)ありがとうございました。

    • yishikura
    • 2011年 1月 20日

    成田さん、石倉です。コメントとご質問ありがとうございました。私自身どういう言葉を使ったか定かでなかったので、DVDを調べていただきました。その結果、以下のようにいっています。

    「多分、富士通なんかの目指す姿は、こういうことなのかなと。。
    若い人たちばっかりがいて、いろんな国の人がいて活躍している、
    こういうのが将来の姿なのかと思いました。」

    ご指摘の「年寄りが不要、邪魔な会社」という意図は全くありませんでした。多様性とはいろいろな人が同じように活躍するという意味だと思いますので。
    私の発言が「若い人ばっかりが。。」という所から、成田さんはそのように感じられたのではないか、と思いました。

    その背景には、未来は若い人がつくりだすものであり、少なくとも私の知る限り、若い人がいきいきと活躍している、できるような仕組みを持っている企業が日本の大企業では相対的に少ないという認識があると思います。特に技術で勝負し、世界で飛躍しようとする会社は、新しいことを試し、世界の24・7体制で働けるほどの体力と気力を持つ人がどんどん活躍できる仕組みが必要だと痛感しています。

    講演の場で質問していただけたら、そのあたり議論できたと思います。とても重要なコメントですし、皆で議論するのに良いテーマだと思いますし、あの場で議論すれば多くの人にメリットがあったと思いますので。(私の話が長くなったのが理由のひとつではありますが)次の会はぜひ全体の場で質問していただければ幸いです。

    コミュニケーションのむずかしさも感じました。ご指摘はブログや講演でも使わせていただきます。コメントありがとうございました。

    • yishikura
    • 2011年 1月 20日

    山崎さん、石倉です。コメントありがとうございました。テレワーク良いですね、これからはどんどんこうした働き方が浸透していくと良いと思います。期待しています。

    • Sachiko Iino
    • 2011年 1月 20日

    石倉先生、こんにちは。18日のセミナに参加させて頂き、質問させて頂きました飯野です。
    セミナでは貴重なメッセージを、たくさんありがとうございました。サバサバと感じたことをお話されていて、聞いていて気持ちがよかったです。
    私は入社11年目で、これまでプロダクトの海外販推、海外拠点商談支援、研究所新規技術の事業化等に従事し2005年からはGlobal企業向けITサポートデスク(主にPCのトラブル対応)の売り込みと運用を担当しています。
    これまでの経験から、国内外に関わらず現場に赴いて実作業をやらせて貰ったり、しばらく常駐したり、直接担当者に会って話しをすることで、会社の席に座って想像の上で仕事をするより何倍も理解が深まり関係もぐっと近づき、何事もスムースに運ぶようになると感じてきました。
    それゆえ、『実践・体感が結果的に一番早く思い入れも深まる有益な手段』と思う余り、つい海外に居る顧客・リージョナルメンバに出来るだけ会いたい、彼らの現場に行きたいと思ってしまう傾向が強く、それができないともどかしくなり、「自分の思うようにできない」と感じてしまっていました。
    メールや電話では伝わりきれない、同じ場に居合わせる空気から察するもの・共有できるものがあると思うのです。
    でも、石倉先生にコメント頂けたことで、それが叶わない時は今できることからまず始めればいいんだ、と素直に納得でき、自分で上げ過ぎていたハードルを大分下げられました。
    セミナから席に戻って早速自分の中で疑問に感じていた英国(今回のProject Owner)側のBid方針に対して、まず上司に代案の打診をしてみました。そうしたら、意外にも今後日本側がOwnerになるProjectでトライしてみようか、と言って貰えて、自分の思いを叶えるためには色んな道の切り開き方があると実感できた気がしました。
    今回はまず身近な上司へのアプローチでしたが、今後は英国側のリードに堂々と発言できるよう、焦り過ぎず着々と力をつけていきたいと思います。

    石倉先生に直接質問ができてラッキーでした!
    ありがとうございました。

  1. 石倉さん

    「身近なことから、すぐやる、大げさにしない」に、とても勇気付けられました。
    私は世界級のことは何もできませんが、身近なことで、できることならたくさんありそうですから。
    石倉さんの時間の使い方についてもいつも感心するばかりです。
    石倉さんは確か昨年はブログを毎日更新すると宣言され、それを実行されたように思います。
    すばらしいことですね!私もブログで公表して、実行することを何か見つけます。こう書いただけでも、
    「へぇ~、どうしよう~」と思ってしまいます。これが、まさに大げさですよね(笑)。

    • yishikura
    • 2011年 1月 21日

    飯野さん、石倉です。コメントとこの間の質問、ありがとうございました。直接接しないとわからない体感というのは確かにあるし、これだけITが進む中、さらに重要性は高まっていると思います。でも一日は24時間ですし、一人は一か所にしかいられないので、できないこともあります。
    これだと決めつけずにいろいろやり方を考えてみると良いと思います。さっそく手ごたえがあって良かったですね。期待しています。 

    • yishikura
    • 2011年 1月 21日

    Toshikoさん、石倉です。コメントありがとうございます。身近、すぐできることから何しろやってみるのが良いと思います。最初からあまりに非現実的な目標にしない方が良いです。「毎日ブログ」も、週3回ずつ位書くようになってしばしたってからはじめましたから。(それでも時々はとても大変です。自分で決めたことだから、まあいいや!という感じですけど) まず第1歩を踏み出すことが大事です。小さなことで良いので、一緒にがんばりましょう!

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