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 1月28日(3日目)は7時半からのCommunity Japan Breakfastから始まりました。20人弱が集まって、日本の位置付けに関する実際とイメージのギャップ、企業のグローバル戦略や人材の現状などについて何とか具体的な解決案を考えようとしました。私は司会進行をしたのですが、参加者の間でも現状認識に幅があるのでなかなか具体案までたどりつきませんでした。(この理由については、また機会を改めて書きます)

  その後、英国のDavid Cameron首相のスピーチと質疑応答がありましたが、これは非常にすばらしいものでした。初めて本人を見ましたが、若さ、エネルギー、そして厳しい改革をするという覚悟が感じられました。普通、国のリーダーがスピーチをする時、質疑応答はKlaus Schwab教授と対談の形ですることが多いのですが、Cameron首相は自ら歩き回り、会場から質問者を指名しながら、答えていきました。バラ色の話だけでなく、厳しい現実についても話すのですが、そのダイナミックなスタイル、気概には圧倒されました。

 その後、Talent Mobilityグループのメンバー数人とECの雇用他担当の CommissionerとのPrivate meetingがありました。このグループでは具体的な解決案を進めようとしているので、このミーティングが計画されたものです。ECがやっていることと連携、協力できる分野がかなりありそうなので、また進捗状況を相談するミーティングをすることを同意しました。 

 午後からは北欧諸国のリーダーが登場したパネルConfronting the New Realities: the Nordic Experienceを聞きました。フィンランド、ノルウェイ、スウェーデン、デンマークそれにアイスランドの首相や大統領が、北欧はなぜ競争力のランキングが最近の経済危機の中でも高いのか、他のヨーロッパ諸国に比べて経済がそれほど痛手を受けなかったのか、などの話をしました。公開されていたパネルだったので、多くのメディアが来ていました。内容は興味深いものでしたが、それにも増して、首相や大統領の話のうまいこと、機転がきくこと、ユーモアのセンスにあふれていることには感心しました。4日目朝、私がFacilitatorをするワークショップ(Lessons from Nordic Experiences)のためにもとても参考になるものでした。

 その後、The New Mobile Realityというパネル(Google, Vodafone, News corporation, Fonkoze Haitiの代表がパネリスト)に行きましたが、いかにMobileが今度の世界を根底から変えるか、そして個人に力を与えるか、という話はとても元気が出るものでした。技術についてわからない点も多々ありましたが、基本的にプラスの側面を見て、世界の課題(貧困、教育など)を解決するためにどうMobileが使えるか、を考えるのはすばらしいと思います。Eric Schmidtの”Now I am never alone”というコメントは本当にそうだと思いました。

 最後のPlenaryはFuture of the Enterpriseというタイトルで、企業への不信感が大きい中で、今後の企業のあり方はどうあるべきか、について、Nestle のCEOである Paul Bulcke、Harvard のMichael E. Porterなどがパネリストで議論しました。かなりheatedな議論になり、大学院などの役割についても話が広がりました。PepsicoのIndra Nooyi会長はこうしたパネルに必ずといって良いほど登場しますが、いつも、メッセージが明快、ストーリーのつくり方が本当にすばらしいと思います。今回も例外ではありませんでした。各パネリストのコメントには反論や質問もかなり出ましたが、こうした場で鍛えられること(もちろん楽ではありませんが)の重要性を感じました。

 夜はInfosys他のレセプションに出ただけで、招待されていたディナーは土壇場で(申し訳なかったのですが)欠席の返事をして、ホテルに帰りました。毎日睡眠不足が続き、3日目は、朝早く寒い中、かなりの距離を歩いたこと、EC Commissionerとのミーティングの場所を間違えていたため昼もコートなしで寒い中を歩いたこと、4日目の朝Facilitatorをするワークショップの準備をしなくてはならないことなどから、早めにホテルに帰りました。

 ダボス会議でFacilitatorやDiscussion leaderをさせていただけるのはとても大きな機会なのですが、常に評価されています。期待にこたえられないと、Facilitatorなどをできる人は他に多数いるので、すぐ外されてしまいます。毎回、最善を尽くして、Deliverすることがこうした場での必要条件です。ディナーは楽しいですが、それによって準備ができなかった、朝早いワークショップでうまく司会進行ができないなどとなることは許されないので、9時過ぎから寝ていました。(次の朝3時に起きて準備をしました。) 

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