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  今年最初のゼミでは、健康上の理由から休みをとったAppleSteve Jobsの代わりになるTim Cookと Yahooの新しいCEOになるCarol Bartzのどちらかになれる(どちらかの仕事を選ばなくてはならない)としたら、どちらが自分にはよいと思うか、それはなぜか、という課題を議論しました。

私はいつも自分だったらどうするか、ということを想定して考えるのが良いと思っていますし、ケースを使った討論でも選択をしてもらう質問から始めることが多いので、たまたまここ数日で話題になっていたこの二人をとりあげてみました。

  会社の状況、自分のスキルや経験とのフィット、前の人の成果、業界全体の状況やポテンシャルなど、いろいろな側面から議論が出ました。そのあとで政治家だったら、どうするか、などという議論にも進みましたが、そこで、トップだったら(企業で国でも)どのくらいの期間その地位にいるのが良いかというテーマに議論がうつりました。 

  そのきっかけは、ゼミ生の一人がなぜ開発途上国などでは大統領や首相が長い間リーダーの地位にとどまるのかという質問をしたことです。そこから、権力の魅力、資金、悪い情報が入ってきこなくなって裸の王様になってしまう、などいろいろな意見が出ました。政治家だけでなく、企業や組織のトップにも同じことがいえると思います。あまり長い間トップの地位にいると、どれだけすぐれた実績を残した人でも、問題が生じることが多く、それまでの素晴らしい実績が帳消しになってしまい、とても残念だと思います。 私はトップに限らず、あまり同じ仕事、役職、地位にいる期間が長いと、弊害の方がメリットより多いと思っているので、なかなか興味深い議論でした。

  こうした場合でも世界各国からの学生がいて多様な意見や見方、「自分の国では。。。」という話が出るのはとてもすばらしいことだと思います。毎回新しい発見があります。

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コメント

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  • コメント (2)

    • No.51(MBA ’84)
    • 2009年 1月 19日

    Steve JobsもCEOとして復帰して12年、そろそろ潮時かも知れませんね。一方では彼が頑張る姿をもっと見たいとも思っていますが。途上国で権力者が長く居座るのは3権分立などの統治インフラが脆弱なためであると思います。憲法改正や不正選挙など政治システムが権力者の意向によって曲げられてしまう例は珍しくありません。昨今で最も顕著なで悲惨な例はジンバブエでしょう。政治も競争原理なしではパフォーマンスが落ちます。権力者が長く居座る弊害を理解して2期で自ら退いて前例を作ったGeorge Washingtonはやはり偉大でした。

    • yishikura
    • 2009年 1月 23日

    No.51さん、石倉です。コメントありがとうございます。
    そうですね、私もジンバブエのことがまず最初に頭に浮かびました。
    何しろトップが自ら退くということが必要なのですが、偉大だなあと思っている人でも、なかなかそれができないのはなぜなのか、と思います。

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