昨日5月18日午後、六本木アカデミーヒルズで世界経済フォーラム主催の「グローバル・リスク・ワークショップ」が開かれました。For English=>  2009年4月にも同じようなワークショップが開かれて私も参加しましたが、今回は3月11日の震災という日本にも世界にも大きな衝撃を与えた出来事があったこともあり、以前よりずっと規模が大きな形で開かれました。

 このワークショップに合わせて来日された世界経済フォーラムのExecutive ChairmanであるProf. Klaus Schwabが最初の挨拶をされ、その後、枝野官房長官の講演、世界経済フォーラムのリスク・レスポンス・ネットワーク(RRN)のCOOであるKevin Steinbergによるグローバル・リスク・レポートの説明がありました。

 Prof.Schwabとはスイス大使館で週のはじめに開かれたレセプションでお目にかかり、わざわざこの時期に日本に来てくださっったことへのお礼や、政府や企業の要人にお会いになると思ったので、「もっと若い世代を震災後の復興、新しい国のリデザインの主役にした方が良い」という私の意見をお伝えしていました。

 たまたま昨日枝野長官の講演の後、質疑応答の時間があったのですが、誰も質問をしなかったので、思わず、「復興会議などは、学識経験者や地域の今のリーダーがメンバーですが、新しい将来の日本を自ら生きる若い世代をもっと巻き込む計画はないのですか?」と聞いてしまいました。質疑応答の時間があるのに、質問が出ないでシラーっとすることが日本では時々ありますが、(私も司会進行をする場合)、とても困るので、とっさに聞いて(それもそれまでの流れで「英語で!})しまいました。 枝野長官のお答えは、「会議のメンバーを選ぶ時に2つの考え方があり、そのひとつは若い人を中心にということだった、メンバーは経験者だが、実施部隊には若い人が中心になっている」でした。

 後から考えると、相手(この場合は枝野長官)の立場を考えて日本語で聞いた方が良かったとか、ちょっと繰り返しの表現になったので、もっとはっきり若い人を「主役」にしてはどうか、という聞き方をした方が良かった、などと反省点や課題はありましたが、これは私が強く感じていることだし、聞きたいことだったから、やり方には課題は残ったが、聞いたこと自体はまあいいや!と思ってしまいました。

 枝野長官などが退場された後、グローバル・リスクの詳細な説明があり、それから、竹中平蔵さんのモデレーターでダボス・スタイルのディスカッションが始まりました。(大体参加者は80名程度だったと思います) 各人が、グローバル・リスク・レポートであげられている37項目のうち、重要と思う3つを選び、集計した結果をもとに全体ディスカッションをし、その後5グル-プ位にわかれて、ブレークアウト・セッションを2回、各レポートバックと全体ディスカッションをしました。私はひとつのグループのディスカッション・リーダーでしたが、短時間でテンポ良く議論をし、各グループがレポートしては全体ディスカッション、そして何か具体的なアクションに結び付けるという方式はなかなか良いと思いました。

 このディスカッションのモデレーターをされた竹中さんは、素晴らしく、ユーモアのセンスあり、鋭い追加質問あり、で大変参考になりました。(まさにプロフェッショナルという感じでした!) 最後にいくつか次のステップを考え、私も、福島・仙台あたりで何らかの会議を企画し、それに航空会社など企業が協力していただくこと、ワークショップに参加した私たち皆が今日から世界に発信するのが良い、というアイディア(だから私は毎日日本語と英語でブログを書いているわけですが。。)を提案しました。それはグループ・ディスカッションの中で、コミュニケーション、情報の扱い方、意思決定の統一、リーダーシップへの課題などがどこのグループからも重要なテーマとして出てきたからです。

 午後4時間を使ったワークショップでしたが、いろいろな点でとても有意義なものでした。リスクをどう考えるか、情報への感度をどう磨くか、今回のような自然災害や原発の問題に対して、私たち一人一人が何をするか、などを考えさせられました。アイディアはいろいろ出たので、次は実行!です。