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 ブログでもご案内していましたが、昨日5月24日夜、六本木アカデミーヒルズでグローバル・アジェンダ・シリーズ「グローバル・アジェンダはどのように設定されているのか」というタイトルのセミナーに参加しました。For English=>

 まず、世界経済フォーラムの日本代表の土屋さんが、2011年の年次総会(ダボス会議)でのアジェンダ設定のプロセス、震災後開かれたグローバル・リスク・ワークショップの紹介などをした後、1月のダボス会議に出席していた黒川清さんと私がそれぞれ印象に残ったことを紹介しました。

 それから今年のダボス会議に出席したYoung Global Leader(世界から選ばれる40歳以下のリーダー)の古川元久さん、船橋力さん、藤沢久美さん、高島宏平さん、西山浩平さんがそれぞれの経験や印象を語りました。それ以外にもYGLが数人出席してくださったので、それぞれコメントをしました。(予想より多くの方々が出席してくださったので、それぞれにもっとコメントしていただける時間をとればよかった、あるいは別の機会をつくればよかったと思いました。)

 話は、ダボス会議での経験や印象から、震災、原発という課題に今まさに直面している日本が、一時的にも世界の大きな関心を集めている中、いかにして日本発の提案や震災からの教訓を世界に知らせられるか、それこそアジェンダ設定の実際である、という方向に進みました。

 もっとも、これは私の認識なので、会場にいらした方にはこのメッセージがはっきり伝わらなかったかもしれません。特に私は、昨日午前中、先日やったTEDxTokyoのインパクトを確実なものにするため、どんな「今後のステップ」が考えられるか、という会合に出ていましたし、セミナー直前にも、スイスのWEFのリーダーの方とどう世界に発信するか、などいろいろ話していたことから、深く感じたことです。

 セミナー後半の質疑応答は、私がモデレーターをしたのですが、参加された方(Auditoriumは満席でした!)から数々の質問が出ました。それぞれ黒川さん、私、YGLの方々が質問に答えようとしました。質問は興味深いものが多く、CSV(Creating Shared Value, CSRとの違い)、地域の活性化など、私自身が最近研究していることは、つい、いろいろ話をしてしまいました。

 私にとって、印象的だった質問(今まであまり出たことがなかったので、新鮮でした)は、「ダボス会議は楽しいですか?小学生から高校生にその刺激を味わってもらうために何をしたら良いですか」というものでした。私は、「楽しい、興奮状態になる。海外に若い時期に触れることが有効」とお答えしたのですが、今考えてみて、その興奮を伝えられる人と触れるのも効果的だと思いました。楽しい経験をしている人のパッションや興奮は伝染すると思うからです。

 長い一日でしたが、私にとってはとても楽しく、またいろいろ考えさせられるセミナーでした。

 

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コメント

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  • コメント (4)

    • Ashihara
    • 2011年 5月 26日

    昨夜は石倉先生たちのワクワク感が伝わってきて、最近、自分が参加した海外での会合を思い出させ(まさに「その場でないと体験できない」ことのオンパレードでした)、興味深かったです。
    ちょっと気になったのは、スピーカーも質問者も、「日本人であること」を意識しすぎていないかという点です。国籍と活動拠点が同じ人が多いのは確かですが、自分の周辺をみても、国籍、居住地、活躍の場の3つが異なる人もかなりおり、そういう人はまさに「個」で勝負しているように感じています。もちろん、私も「日本のプレゼンスをあげたい」とは思いますが、もう少し「日本」と距離を置き、日本を客観的にみるといった視点が必要なのでは、とも感じました。

    • yishikura
    • 2011年 5月 27日

    Ashihara さん、石倉です。コメントありがとうございました。そうですね、少しこだわり過ぎたかもしれませんね。いただいたコメントを拝見して、2年前のリスクワークショップの時に、なぜ日本にこだわるのか、という意見が若い日本人から多数出たことを思い出しました。今、震災で関心を集めていること、これが正念場という気が強くすることから、こうした傾向になってしまったのかもしれません。

    • tetsu suda
    • 2011年 5月 28日

    24日のセミナー参加させていただきました。大変刺激的な2時間でした。
    YGLの一人が言われた「空気を読まないようにしよう」という言葉が印象に残りました。強みと弱みは表裏一体だと思います。
    発想の転換だけで変えられる部分も多いはずで、同調圧力も正しい方向にかかれば力になると思っています。不勉強で今まで石倉先生の著書は読んだことがないので、アマゾンで購入しようと思っています。ありがとうございました。

    • yishikura
    • 2011年 5月 28日

    Suda さん、石倉です。コメントありがとうございました。発想の転換、とても大事ですね。とかく忘れてしまいそうになり、閉塞感に悩まされることもありますが、ちょっと見方を変えれば、広い世界、可能性が広がることが良くあります。

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