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 クラスでも企業ワークショップでも、「xxxが狙うターゲットは誰か、どんな顔をしてどんな生活をしている人か、その人たちの期待は何か、そしてそれにこたえる価値を提供しているか」ということを考えます。KMDのクラスやKMDの広報活動、その他会議などでも、この質問が決め手になることが多いのですが、これこそ「言うは易く、行うは難し」の良い例でもあります。

 先週、六本木アカデミーヒルズでやったセミナーでも参加者のアンケート結果を見て、それを痛感しました。「とても刺激になった」という感想を述べてくださった方もありましたが、タイトルから期待した内容と実際が違っていた、という意見もいくつかありました。 こうしたイベント(に限りませんが)ですべての人を対象にすることはほぼ不可能ですが、タイトルをどう決めるかによって、どんなことをするのか、という期待が参加者の間に生まれます。 そうなると、実際にその場で、その期待にこたえる、来て良かった、価値があった(金額もですが、今や時間の方が希少資源ですから、そちらも大事です)と感じていただくことが不可欠になります。(そうでないと続けられません)

  ターゲットが絞られている場合(たとえばある企業のトップ候補とか、あるプロジェクトの担当者など)以外は、対象が実際は、多様になりますし、その方々が持ついろいろな期待を見極めて、きめ細かく対応することが大きな課題となります。そこでは、主催者側と参加者の間の意識や情報の違いを踏まえた上でのコミュニケーションの力が問われます。 

 先日のセミナーでは、そのあたりへの対応が欠けていた、つまり、「アジェンダはどう決まるのか」から「世界における日本のアジェンダ設定力が不足してはや20年近い」「今回の震災によって世界の注目を集めている今こそ、アジェンダ設定に力を発揮し、これまでの存在感のなさを一挙に取り返す機会」「この機会を逃すと、日本が世界のアジェンダを設定する地位を回復することは難しい」「そのために私たち個人は何をすべきか」を、実際そうした場に行っている人たちの感想や印象から考える、という流れをもっと明確にすれば良かったと思いました。 

 情報や問題意識のギャップ、きめこまやかでかつ簡潔なストーリーの展開など、教訓が多かったので、次の回ではそのあたりにチャレンジして、期待にこたえたいと思います。今や目標を掲げるのでは全く不十分で、いかに期待にこたえるか、Deliverするか、が「戦いの場である世界」で生き残る唯一の鍵だと感じますので。  

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  1. こんばんは、先日のセミナーを拝聴させていただいた者です。

    個人的には、石倉さんのお話に引き込まれていましたし、それが当初からの目的でしたので、タイトルは気になりませんでしたが、逆に言うと、タイトルから連想されるコンテンツには、あまり興味を惹かれなかったのも事実です。

    当日の参加者の方々は、ああした場に顔を出すくらいですから、恐らく先進的な考え方や現場に、強い関心をお持ちの方が多いのだと思いますが、それでも「アジェンダ」という言葉の持つ影響力や、「YGL」の持つ価値を強く実感できる人は少ないのではなかろうか、と感じました。

    (僕自身、よく分かってませんし笑)

    一方で、「未曾有の震災を体験した国の一人として、個人として…果たして何ができ、何をすべきか」、そんな切り口であったならば、いい意味でもっと切迫した、我が身に迫る気持ちで、あの場に臨めた気がします。

    最後になりましたが、Passionateな時間をありがとうございました。

    • yishikura
    • 2011年 6月 02日

    一戸さん、石倉です。コメントありがとうございました。そうですね、アジェンダを設定することが勝負を決めてしまうことがある、という感触はなかなかわからないですね。それだけアジェンダ(議題)を決めずにする会議や会合が多いということかもしれません。
    傍観者としてではなく、自分の問題としてどれだけつきつめて考え、行動できるかがとても大切だと思います。そしてそれを忘れてはいけないと思います。

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