この1週間私にとってのキーワードは、「自分のため」でした。(For English=> only partially)  この言葉を思い出させる出来事がたて続けに起こったからです。

まず第一は、ある会社のトップにお話を伺っていた時に、「勉強は『自分のためにする』という意識を持ったのが、20代後半で遅かった!高校生の時に友人がそういっていたのだが、自分は全然そう思わなかった。でももっとはやくわかっていれば!」というコメントを聞いたことです。(私は半分冗談半分本気で、「でも20代後半でわかって良かったですね」といいましたが。。。)

次は、Steve Jobsです。Steve Jobsの人生は、「自分が情熱を傾けられることをあきらめずに探す、周囲の雑音に惑わされず、自分の心に従う」という言葉を実践したものだと思います。これも自分の人生、「自分のため」が基本になっています。

そして昨晩、初日にお招きいただいた劇団四季の「コーラスライン」です。後半で出てくる「悔やまない。。」という曲は、まさにそれを伝えています。誰のためでもない自分のための人生、劇場が、演劇が、ダンスが好きだから、厳しい競争やどんな苦労があっても自分の道を歩み続ける、努力を続けるというメッセージが、コーラスラインの伝えたいメッセージのひとつであり、このメッセージがこの作品をこれだけ長い間多くの人の心をとらえているのだと思います。

「自分のため」がこれだけ私の心に残ったのは、この所、私自身、「自分のため」ということの重要性を感じていたからだと思います。最近、やりたいこと、やらなければならないことがあまりに多くなってきて、ともすれば、「何で私はこんな忙しい思いをしなくてはならないのだろう」とか、「どうしてこんなにこんなにいい加減な仕事の仕方をするのだろう」とか「なぜ若い人に基礎の力がこれほど欠けているのだろう」などと思って、やつあたりしたり、いらいらしたり、すぐ怒ったりしていたのです。

自分でもこれはまずい!と思っていたのですが、そこから抜け出すために、どうしたら良いかと考えていた時に、活動の優先順位を決めるだけでなく(これはかなりやりました)、何となく「やらされている」という感じを持っていたからではないか、と思い当ったのです。

ずっと以前、仕事が膨大な量になってやってもやっても終わらないという状況になった時、一番腹が立った原因は、「なぜこんなことをやらなくてはならないのか」という「誰かにやらされている」という感覚だということに気がついたことがあります。見方を変えて、「自分のためにやっている」「これから何が学べるか」「修羅場の経験から自分にはどんな力がつくか」と考えれば、「やらされている感覚」がなくなり、エネルギーが出てくると感じたのです。

そんなことをこの1週間位で感じていたので、「自分のため」という言葉が心に残ったのだと思います。同時に、多くの人が「自分のため」という感覚を持てれば、ずいぶん活動や仕事のやり方も変わるのではないか、と思います。「自分のために」というと利己的なように聞こえるかもしれませんが、そうではなく、この人生は自分の人生なのだ、ということを自覚して、行動することだと思います。