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 今日本経済新聞朝刊に連載中の私の履歴書は、元英国の首相であるトニー・ブレア氏のものです。毎回なかなか興味深く読んでいるのですが、それにつけても、思いだすのは、2000年、私が初めてダボス会議に出席した時のトニー・ブレア首相(当時)です。

 2000年のダボス会議は30周年であり、G8のトップのほとんどが参加するというとても華やかなものでした。私はダボス会議に出席するのは初めて、右も左もわからず、雪のリゾートで開かれた会議で、日本セッションにパネリストをつとめました。

 その時、Plenaryのひとつが米国のビル・クリントン大統領と英国のトニー・ブレア首相のスピーチでした。当時、二人とも現職の首脳であり、それをまじかで見られることに私もかなり興奮していました。クリントン大統領はそれまでにもニュースその他でスピーチを聞いたことがありましたが、ブレア首相は初めてだったので、どんな感じなのかなあととても興味を持っていました。

 何しろ若々しいことにびっくりしてしまいました。それまでは何となく小柄な人だという印象を持っていたのですが、すらっとしていて、かっこいいのにも驚きました(クリントンは結構太っているので) 二人のスピーチはそれぞれに良かったのですが、初めて聞いたブレア首相のスピーチは、ビジョンが明快、ユーモアのセンスにあふれたもので、明るく、いかにも英国が新たな道を歩んでいるという感じを受けました。 クリントン大統領は具体的な政策の話が中心だったのに対して、ブレア首相は今後どんな方向を目指すのか、という話だったことも対照的でした。

 首脳がこれだけ若い世代であると国の活力も出るのではないか、とも感じたことを覚えています。こうしたことを思い出しながら、「私の履歴書」を読むと、首相になるまでの背景がわかってとても興味深いです。 

 英国のリーダーといえば、Margaret Thatcher元首相の映画 Iron Ladyがもうすぐ公開されます。こちらもMeryl Streepが主演していることなどから、大きな話題になっています。Thatcher元首相も英国を大きく変身させたという点ではとても重要なリーダーですから、飛行機の中でなく、ちゃんと映画館でみようかと思っています。

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