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p1000235.JPG Festival of Thinkersのプログラムの中で、もうひとつ印象的だったのは、Globalization, Innovation and Entrepreneurshipというセッションでした。この3つのテーマは私が最近最も関心を持っているテーマなので、ぜひ参加したかったのですが、Co-moderatorLenovoのCEOと気球で世界一周をしたDr. Piccardであったこともその理由でした。 

 パネルをはじめるにあたり、Co-Moderatorがセッションの位置づけをしたのですが、LenovoのCCEOは、Globally Integrated Enterpriseになりつつある企業がいかに世界から資源(もちろん人的資源を含みます)を獲得するか、イノベーションや起業家精神がビジネスの鍵か、時代がすっかり変わったという話で、(高齢のノーベル賞受賞者に比べ)、早口で簡潔に説明したことが印象的でした。

 しかしもっと興味深かったのは、気球で世界一周に成功したDr. Piccardの話でした。なぜそれまで21回も他チームが失敗していたのに、自分たちのチームが成功したのかにつぃて、類似例を使って説明したのです。要するに、ほかのチームは失敗しても同じやり方をより改善してやろうとした、しかしわがチームはそもそもやり方が違うのではないかと考えて、またゼロから考え直した。それが成功した理由だといっていました。一箇所だけ外へ出られる窓があるガラス箱にミツバチとスズメバチをいれると、ミツバチは何度も同じ所から出ようとして結局死んでしまうが、スズメバチはいろいろな所を試し、とうとう窓を捜し当てる。他チームはミツバチだったが、わがチームはスズメバチだったと説明して、いかに事実が違っていた場合、最初の仮説をご破算にして、またゼロから考え直すことが必要かを説明しました。 

 ほかのパネリストも、「ある分野の深い知識だけでなく、いろいろな分野を知ることがイノベーションにつながる」、「今までの権威ある理論を疑ってかかることが今必要、だから『偉い』人の意見をただそれだけで真に受けてはならない」、「個人にそれぞれ現実がある(世界の見方は個人によって違う)ので、自分の今までの見方にとらわれず、そもそも自分の知る事実が違うのではと疑ってみることが今ほど必要な時代はない」というようなコメントがとても興味深いと思いました。こうしたことはわかっているつもりでも、なかなか実践するのが難しいです。 時々、自分でも今までの考えにとらわれて、それで人を無理やり説得しようとしていることに気がつくことがあります。時代が変わりつつある、それも非常な速さで、だから常に見直さねばならないと痛感しました。 

アブダビでの最後は「対立を超えて」というセッションで、議論が深く、いろいろ考えさせられるものでした。(写真はジャパン・セッションをご一緒したお二人ですー最後のセッションでもパネリストでした)。

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