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p1000234.JPGp1000194.JPGp1000193.JPG ここ2ヶ月の間に大連、ソウル、アブダビ、ワシントンDC、ニューヨーク、それに東京、京都で数々の会議に続けて出席する中、気がついたことが2つあります。

 ひとつは、会議やプロジェクトを企画し、運営のやり方です。いずれの会議も世界から有数の人々が数百人単位で集まって、数日間会議をするわけですが、その企画・広報・運営・関係者への満足、フォローなど、多様な基準を満たすには、各種のプロデューサー的なスキルや能力が必要であり、組織で動くことが重要であることを再認識しました。

 大体このような会議は、プログラムの内容と質を高め、参加者が来て良かった、学ぶ点があった、これからこういう活動を進めようという成果をあげることが第一の目的です。そこで、そのためのインフラを細部まで周到に計画し、シミュレーションする必要があります。 かなり事前から、誰に何をいつ知ってもらいたいか、それから知ったことによってどんな行動を起こしてもらうのか、を考え、広報戦略と詳細の活動をつくることは第一条件です。 

 また直前から当日にかけては、その日に世界から集まってもらうため、ロジスティックスをできるだけ完璧にする(もちろん台風その他天候などにより飛行機が遅れるなどはよくありますが)、多くの人が移動する場合は、それをスムースに行う、予定の変更はある程度仕方がないが、変更を参加者・関係者に徹底する、など細かい点が多数あります。 

 会議のあとも、その結果をどういう形でいつ誰に対して、広報し、その結果としてどんな成果や活動が期待できるか、を周到に計画し、それが実現できるように各種のプランを作る必要があります。

 いろいろな会議に参加したり、企画側になってみると、内容とプロセスの両方で非常に成果があった会議から、プロセスに問題が多く、内容にまで悪影響があった会議、公式の会議は時間が遅れたり、音が聞こえず散々だったが、ディナーやエンターテインメントはすばらしかった会議など、いろいろな点に気がつくので、その違いを比較して、次にやるべきこと、避けるべきことなど、教訓を考えてみるのもおもしろいと思います。   

 私個人の経験では、米国で今まで参加したセミナーやワークショップは、大体歴史があり、システムが徹底しているせいか、非常にスムースで、いかにも「プロフェッショナル」が運営しているという感じを持つことが多いです。「プロフェッショナル」と思うのですが、実は学部や大学院の学生がスタッフとして働いていることも多く、学生のうちから、こうして「プロフェッショナル」とはどういうものかを体得するのだなあと感じたことが多々あります。

 この点について、今回、もうひとつ非常に印象に残ったのは、米国だけでなく、大連、ソウル、アブダビいずれも、その地域の大学生や高校生が多数スタッフとして働いていたことです。世界から著名人が出席する会議の受付、部屋の案内、人の誘導など、多数の学生が働いていました。 

 世界経済フォーラムのNew Champion会議がはじめて開かれた大連でも、多数の大学生が空港での出迎えなどをはじめとして会場に多数見られましたし、ソウルでも同様でした。特にこの2カ国では、学生がとても熱心に、ノートをとったり、セッションが終わった後にパネリストに質問をしたりしているのが印象的でした。新しい知識や世界のVIPに接しようというハングリーさが感じられて、どんどん成長している若い国のエネルギーと希望はすばらしいと思いました。何しろみな目が輝いているし、ものすごくエネルギーが感じられて、逆に私がとても刺激を受けました。ソウルではパネルのあとで写真をとったこともかなりありました。(上の右2枚の写真はNew Asian Global Leadersのセッションのすぐ後でとったものです)

 アブダビでも学生とのディスカッションがこの会議の目玉のひとつでした。エネルギーや環境をテーマにしたセッションもなかなかおもしろかったのですが、特に、私もパネリストをしたジャパン・セッション(上の左の写真はジャパンセッションをご一緒したCassimさん、池坊さん、黒川さん)のすぐ後の学生とのディスカッションでは、HBRの2007Breakthrough Ideasのひとつに選んでいただいた私の“Act Globally, Think Locally”について、いろいろ意見が出て、その中には、今まで日本、欧米、アジアでした議論と共通点もあり、違う点もあり、とても参考になりました。

  また、ある学生が「UAEには石油という資源が豊富だが、これは良いことか悪いことか」と聞いてきたのには、感心しました。企業戦略でもそうですが、資源が限られている場合、ちょっとミスをするとあっという間に倒産してしまうので、何とか少ない資源を最大限活用しようとして、必死で考える、新しいアイディアを出すように努力しますが、資源が豊富だと、あまり考えずに適当に計画をたて、結局資源を無駄使いしてしまうことがよくあります。この間書いた「もったいない」にも通じた質問だったので、後で考えさせられました。 

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