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11月22日、六本木ヒルズクラブで、世界経済フォーラムの主催により、「ジャパン男女共同参画タスクフォース」のキックオフ・ミーティングが開かれました。For English=> 世界経済フォーラムでは世界男女格差年次報告書を発表していますが、日本は、10月に出た2012年度版で、135カ国中101位にランクされています。企業にとって、イノベーションが大切であり、そのためにはいろいろなアイディア、つまり多様性が必要であること、その第一歩として女性活用が短期的なインパクトがありそうなことなどから、このタスクフォースが設立されたのです。

昨年この件で来日した世界経済フォーラムのSaadia Zahidiを初めとして、日本の女性リーダー数人との朝食会から、一日が始まりました。私は昨年もこのテーマに関する会合に出席していましたが、今年は特に、ダイバーシティがここ数年の企業にとっての重要課題であること、また私が属する「教育とスキル」のグローバル・アジェンダ・カウンシルでも日本をひとつの事例として、ケーススタディをしようと考えていることなどから、積極的に協働したいと、朝から参加しました。スキル、雇用の問題から考えても、日本の女性は、教育程度が高いにも関わらず労働市場への参画度合いが低い、リーダーの地位につく度合いが低いということが、教育、スキルにも大きく関わっていると考えているからです。 IMFでも日本における女性の活用については、10月に開かれた総会に出席したC. Lagarde氏が ”Can women save Japan?”の紹介など、特に力をいれています。企業や国の競争力、経済的効果からも機が熟していると期待されています。

朝食会でざっと打ち合わせをした後、いよいよ10時から約70人の参加者(ほぼ男女半々でした)を集めたキックオフ・ミーティングが開かれました。私はウィリアム齋藤氏と一緒にモデレーターをすることになっていた(前日?に声がかかったのですが、とても名誉なことですし、良い機会なので、もちろんOKしました!)ので、Saadiaの男女格差レポートの紹介と課題設定の後、全体会議を進めました。

まず最初に、「もし2020年に、日本の男女格差のランキングが変わっていないとしたら、どんな国、どんな社会になっているでしょうか」という質問をしました。それは竹内弘高ハーバード大学ビジネススクール教授と1994年に書いた「異質のマネジメント(これは女性に限りませんが、ダイバーシティを、日本企業のマネジャーの経験談からまとめたもの)」から、あまり変化がないのではないか、という問題意識があったからです。本はあまり売れなかったこと、しかし、最近またこの本へのコメントをいただいたことも付け加えました。

それから2回小さなグループに分かれてブレーン・ストーミングをしました。第一の課題は、日本の男女格差の現状とそれを解決しようとしている活動の洗い出し、グループからのレポートの後、新たなグループで、ランチをしながら、産官学分野の協働への仕組みづくりや、これから3年の具体的計画のブレーンストーミングをしました。男女共同参画担当の中塚大臣、国家戦略担当の前原大臣も、短時間ですがお越しになり、スピーチをされました。具体的な活動へのモメンタムを感じながら、キックオフ・ミーティングは終わりました。

その後、夜、同友会の長谷川代表幹事なども含めて、少数のメンバーで、次のステップの具体的なアイディアを考えました。ここでも同友会が10月に出したレポートや、世界で同時進行している格差解決のための調査やケーススタディとの連携についての話が出て、次のステップがかなりはっきりしてきました。

朝8時半から夜9時半まで(間で数時間、別のミーティングもしていましたが。。。)と長ーい一日でしたが、とても有意義、アクションに結びつけられそうという希望と確信をもった一日でした。

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    • Yuko Kobayashi
    • 2012年 11月 26日

    異質のマネジメント、Amazonから注文しました!

    • yishikura
    • 2012年 11月 27日

    Yukoさん、まだありましたか!ありがとうございます。

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