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ダボス会議3日目、1月25日は、朝8時からの「女性活用によるダイナミクス」というブレーンストーミングセッションから始まりました。For English=> ダボスに来てから毎朝3時に起きているので、午後セッションの後、すぐチューリッヒに行けるように荷物をまとめ、午前中の長いセッションに耐えられる?ように朝食をしっかり食べ、暗い中、ダボスへと向かいました。

このセッションには、女性活用の問題をこれまで数年検討している人たちが多く参加しており、3つのタスクフォース(日本も入っています)の活動の紹介の後、グループに分かれた議論が始まりました。国ごとの課題の違い、活動の状況(たとえばかなり女性活用が進んでいる米国では政府のアクションがもっと必要?、タスクフォ-スのひとつ、トルコでの目覚ましい活動など)、参考になることが多々ありました。いずれにしろトップの強力なコミットメントと実際の活動が鍵であることは明らかだと感じました。

その後各グループからのレポートバック、全体議論と進みましたが、課題の重要性の認識と何らかの変化をもたらす行動につぃて、いかに日本の対応が貧しいか、に、愕然としたことも事実です。テーマにはあがっていますが、競争力に直接の影響を与える課題の重要性を本当に理解しているとはいえないのではないか、と感じざるを得ませんでした。隣にいたフランスの女性リーダーは、日本に行くと、「リーダーは男性と決めてかかっている」ことが明らかで、失望するといっていました。

日本の状況にかなりがっくりした後、「意思決定における女性の力」という全体パネルに行きました。パネリストがIMFのC. Lagarde ハーバードのFaust 学長、facebookのCOO、Sheryl Sandbergなどで、とても興味深い議論でした。世界経済フォーラムも世界もこの課題を本格的にとりあげて何とかしようとしていることが良くわかりました。

そして昼からは、稲盛和夫さんの特別セッションでした。私はモデレータの役割だったのですが、直前に稲盛さんが準備されたスピーチを読むことにした(実はもう少し短く、原稿から離れてと予想していたのです)と伺ったので、その意味合いをダボス会議の文脈で位置付けようとしました。

予想よりスピーチに時間がかかったので、私の質問は後回しにして、質疑応答に入りました。なかなか活発でしたが、もっと時間がうまく使えればとちょっと残念でした。稲盛さんは、京セラを創業した起業家(創業以来一度も赤字決算なし)、NTTというガリバーに対して電気通信業界に競争を導入するためKDDIを創業されたチャレンジャーであり、倒産した日本航空の会長を、「日本経済、一般の人々、社員のために」という高邁な志から無給で引き受けられ、2年で再生された志のリーダーでもあります。

質疑応答にも見られる真剣な受け答え、明快な人生哲学、組織のリーダーとして、足元の活動、小さな単位で収益を明らかにするという堅実で地道な努力など、とても参考になる点が多いセッションでした。稲盛さんの言葉の中で印象的だったのは、「調整型リーダーではなく、知的barbarianが必要」「携帯が今のように小さくなるずっと前から、赤ちゃんが生まれたら名前より先に電話番号がもらえるような世界がすぐ来るとその世界が見えていた」などでした。

このセッションに参加なさった方々の数人にでも、稲盛さんのこうした姿勢が伝わったら良いとおもいました。このような機会を与えられて私はとても幸運でした。私にとってのダボス2013は終わりました。

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