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先日はグローバル・リーダー育成のための企業ワークショップをして、何しろ発言していただくのに苦労しましたし、この所いかに世界の知を生かすか、そのためにはディスカッションの力が必要、などと書いてきました。 For English=>

今回のダボス会議では、内容がないと、ディスカッションの成果が少ないということを痛感しました。 会議やブレーンストーミングの場で議論についていくことはできても、そのテーマについて、自分なりにユニークな意見がないと、結局は参加できないということです。

ダボス会議で最初の日に参加したHuman Capital Contextというセッションでは、パネリストの意見や質疑応答を聞いていて、私たちがずっとやってきた調査ー2020年における人材の需給ギャップ、どこの国のどの業界でどんな職種が不足するか、などを調べた調査ー結果が知られていないことが明らかになりました。そこで、すぐ手をあげて、その調査を紹介することができましたし、セッションの後でどこでその資料が得られるのか、と多くの人に聞かれました。

一方、後半で参加した女性格差をいかになくすかというブレーンストーミングでは、Women Empowermentのグループが世界で選んだ3つのタスクフォースのひとつに日本が入っているにもかかわらず、これまでの活動はキックオフをしただけ、に近かったので、言うことがなく、結局質問をするだけというみじめな結果に終わってしまいました。

女性格差をなくすというタスクフォースをしている国でも、トルコなどは着々と活動が進んでいるのがよくわかりましたし、メンバーのパッションも感じられました。また米国は、タスクフォースのひとつではないですし、女性活用はかなり進んでいますが、特定な課題がはっきりあって、それについて、皆が考えたり、試行錯誤したりしているのがよくわかりました。

今回のダボス会議での議論は、この2つだけではなかったのですが、とても対照的な経験をしたため、「いうべき中身がないと、ディスカッションはできない!」ということがよくわかりました。自分の意見を持つこと、そして事実を集め、分析し、それから得られる洞察がないと、世界では通用しません。 当たり前のことではあるのですが、これほど強く感じたことはありませんでした。とてもがっくりする経験ではあったのですが、これから自分がやっていく活動につぃての方向性を見出す、という点で、とても有意義だったと思います。

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  1. 石倉先生、こんにちは!!初めてメッセージさせていただきます。谷口恵子と申します。いつもブログを読ませていただいております。

    今月の中旬までソニーに勤めており、昨年、先生の講演をソニーの大会議場でお聞きしました。ソニーのようなグローバル展開している企業でも、英語力を含めて、グローバルコミュニケーションが本当にできている方は少ない!という実感を持っており、世界中の情報を、日本語に訳されたものしか取り入れられないようでは、国際社会でどんどん取り残されていってしまうと危惧していましたので、石倉先生のお話は大変、大変共感できました。先生もその講演の際、モチベーションの高いはずの大学院生の方々でも、英語を使ったグローバルコミュニケーションに関心が低くなっていることを課題と感じられていたように受け取りました。

    実は私も石倉先生と同じフェリス女学院中高の出身なのですが、中高であれだけ英語に力を入れた教育を受けながらも、自分が英語を自在に使って国際人としてコミュニケーションができているかというと、まったく自信が持てずにいました。しかし、2011年の秋に、当時「カプラン」という名前だった英語学校で、従来の日本の英語教育とは異なるユニークな英語教育と、「日本の英語教育を変えて、本当のグローバルコミュニケーションができる日本人を増やしたい」という強い情熱を持った、石渡誠先生という方に出会い、私の人生は変わりました。英語でのコミュニケーションに自信が持てるようになってきただけではなく、コミュニケーションに必要な積極性や、決断力までが向上して、人生そのものも変わりました。そして、5年間勤めたソニーを退職して、「プチ・レトル」という小さな会社を起ち上げ、電子書籍の事業を始めました。本当に良いもの、良いアイデアを世の中に広めて、人に喜びや楽しみや幸せを届けられるような仕事をしていきたいと思っています。

    第一弾として、昨日、その石渡誠先生の電子書籍を2冊、Kindleで発売させていただきました。そのうち、「英語を本当にモノにするための心構え」のまえがきの中で、石倉先生のお名前を出させていただいています。数年前のダボス会議の報告会での、石倉先生のレポート内容に触れたものです。事後のお知らせになってしまい申し訳ありませんが、「日本人の危機感のなさ」というところを具体的なお話を出して強調させていただきたかったため、もともと石渡先生がブログ上で引用していた石倉先生のレポートの部分を利用させていただきました。このまま先生のお名前を掲載させていただければ嬉しいです。

    今回のダボス会議の報告会には申し込みが遅れ、キャンセル待ちをしたのですが、残念ながら出席できませんでした。機会があれば、ぜひ直接ご挨拶をさせていただきたいと思います。私自身も、先生のように、エキサイティングなグローバルキャリアを歩んでいきたいと思っております!!長いメッセージとなり、大変失礼いたしました(少し書き足りないくらいですが・・・)。これからも、先生の活動を応援しております!!

    谷口恵子

    • yishikura
    • 2013年 2月 19日

    谷口さん、石倉です。コメントありがとうございました。お返事が遅くなって申し訳ありません。3月2日に慶應日吉キャンパスでGlobal Debate, ideaslab type workshopというイベントをします。ライブストリームもしますが、できたら、ぜひお越しください。詳細はもうすぐまたブログでご紹介します。

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