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先日、米長邦雄さんの「将棋の天才たち」をご紹介するなか、将棋のことを書いていて、「今、ここ」の重要性を思い出させる話を二つ思い出しました。ひとつは米長さんのご本に出てくる「三手先の手を打ってしまう」という話、もうひとつは、以前友人に聞いた、それまでを忘れて、その局面から新たに考えるということです。いずれも「今、ここ」が大事であることをいっていると思いました。

米長さんのご本では、棋士とのインタビューの中で、一番印象に残る対局の棋譜や一手が出てくるのですが、勝っていた将棋を大逆転された、という対局が印象に残っていることがかなりあります。なぜ大逆転になってしまったか、というと、詰みまでが見えているのに、次の手でなく、三手目をうってしまったから、ということが書いてあったのです。

先が見えてしまっているため、次の一手ではなく、三手目を指してしまう、というのは、将棋以外の局面でもみられるのではないか、と思って、とても興味をひかれました。先が見えてしまっているため、かえって「今、ここ」、足元を忘れてしまうということなのかな、と思っています。

またもうひとつ思い出したのが、友人に聞いた話です。(前に書いたような気もしますが。。。) 対局中、相手が全く想定していなかった手をさしたり、自分のポカを見つけてしまった場合、「なぜこれを考えなかったのだろう」とか「なぜこんなバカなことをしたのだろう」などと過去のことを考えずに、その局面から新たに一番よい手を考える、というものです。この考え方はとても大事だなあ、と印象に残っています。とかく、「なぜこんなことをしたのだろう」と反省や後悔ばかりに気をとらわれてしまうことが多いと思うので。。。

いずれも「現在、ここにいる」ことを第一に考えようということではないでしょうか。将来を思い悩んだり、過去の失敗にとらわれたりしない、いうのは簡単ですが、実践はなかなか難しい、常に意識していなくてはならない、と思います。

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